エリカエクスプレスは軽すぎる!? 勝つには462kg以上がボーダーのGⅠ【桜花賞】競馬初心者講座講師:長谷川雄啓の過去10年データ分析!

桜花賞(日曜・阪神)

3歳牝馬クラシックの第1弾。芝1600m戦、GⅠ。

過去10年、1番人気は〔141〕、2番人気は〔510〕、3番人気は〔122〕。

6番人気以下〔236〕、2ケタ人気馬の馬券圏内はありません。

馬連3ケタ4回に、万馬券1本。

1~3番人気が連に絡まなかったのは15年だけ。軸は人気馬でよさそうです。

ステップレースを見ていきましょう。

まずは3つのTRから。

GⅡ(GⅢ時代も含む)チューリップ賞から〔285〕。連対10頭は3着以内または3番人気までに推された馬。3着5頭は5番人気までに推された馬で、着順は不問です。

同じく、フィリーズレビューから〔102〕。3頭とも1番人気2着馬。

OP(L)のアネモネSから〔000〕。このTRからの馬券圏内はありません。

その他、GⅠ阪神JFから〔320〕。連対馬。現在、2連勝中です。

朝日杯FSから〔100〕。3着馬。

GⅢのクイーンCから〔101〕。連対馬。

シンザン記念から〔100〕。勝ち馬。

フェアリーSから〔001〕。勝ち馬。

OP(L)のエルフィンSから〔101〕。勝ち馬です。

馬券圏内30頭のうち、前走がチューリップ賞と朝日杯FS以外なら、連対は必須。前走4着以下から巻き返した4頭は、すべてチューリップ賞組でした。

また、前走が芝1600m未満だったのはフィリーズレビュー(芝1400m)からの3頭だけで、この3頭はいずれも阪神JFで掲示板を確保していました。マイル実績は重要なようです。

ちなみに、前走芝1800m以上からの距離短縮組の馬券圏内もありません。

前走の人気を見てみると、1番人気15頭、2番人気6頭、3番人気4頭、4番人気2頭、5番人気2頭、6番人気1頭。前走の人気にも着目する必要がありそうです。

連対20頭すべてに、重賞連対歴またはOPクラスの勝ちがありました。

また、連対20頭すべてがデビュー2戦目までに勝ち上がっていました。

さらに、連対20頭すべてに芝1600mでの勝ちか、同距離重賞の3着以内がありました。

連対20頭中、16頭に阪神芝1600mの重賞3着以内があり、残る4頭には他場での重賞連対歴かエルフィンS勝ちがありました。

キャリア7戦以上の馬の馬券圏内はなく、キャリア3~5戦で〔8108〕。狙いはこのあたりでしょうか。

勝ち馬10頭の馬体重に着目すると、前走も当日も462キロ以上となっていました。ある程度の馬格は欲しいようです。ただし、2、3着には小柄な馬も来ています。

枠順では、6~13番枠で〔863〕。真ん中あたりがいいことを、覚えておくとよさそうです。

【初出】
長谷川雄啓ブログ『馬とおしゃべりと音楽と映画』

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『改訂新版 自分で“勝ち馬”を探せるようになる《究極の競馬ガイドブック》』

著者:長谷川雄啓

競馬場などで行われている競馬初心者施策でビギナーセミナーの講師を務めている長谷川雄啓氏。

そこで競馬初心者の人々と触れ合うことで「初心者の人が馬券を買うまでに知りたいポイント」を体得してきました。

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