火災や非常事態、いざというときに混乱しないためのSOSの方法【眠れなくなるほど面白い 図解 鉄道の話】

火災や非常事態……いざというときに混乱しないためのSOSの方法

万が一のときに使える装置とは!?

乗り物には事故がつきものといっても過言ではないでしょう。どれだけ安全に気をつけていても、危険を防ぎきれないときがあります。鉄道だと、衝突事故や脱線、火災といった危険が潜んでいます。そこで、万が一のときに備えた設備が整えられています。

まず、車内の異常を知らせる非常通報装置です。鉄道会社や車種によって機能は多少異なりますが、非常ボタンを押すと乗務員室でブザーが鳴り、乗務員に異常があったことを知らせることができます。大半はマイクとスピーカーが設置されており、その場で乗務員と通話することができます。マイクがない場合も、乗務員がその場で駆けつけて対応するか、次の駅で対応します。トラブルに対して、その場で電車を止めるか、次の駅まで走行するかは状況により判断が難しく、鉄道会社で規定が異なっています。

もっと大きな設備でいえば、車両自体も安全性を考えられたつくりになっています。昔は燃えやすい材質でつくられた車両がありましたが、死者を出すほどの火災事故を教訓に、今では燃えやすい材質は使われていません。

また、トンネル内の火災は逃げ道が限られているうえに、トンネル内に煙が充満してしまうので、特に危険です。そのため、ただちに停車はせず、外に出てから対応します。

電車内での非常事態に対応する非常通報装置

非常ボタンを押す → 乗務員と通話または乗務員が確認に駆けつける

非常ボタンを押す → 乗務員と通話または乗務員が確認に駆けつける

トンネル内で火災が起こったときの対応

トンネル内での火災は煙が充満しやすく危険です。通常であれば、外に出てから緊急停止するように義務づけられています。例外として全長53.85kmにも及ぶ青函トンネルでは、トンネルに避難所や地上に出ることができる「定点」を2カ所に設置し、万が一のときに備えています。


【ケーブルカー】
地上への避難用に、トンネル内に常備されています。5~7分ほどで地上に到着します。
【誘導路】
列車から降りて避難するときの通り道です。
【避難所】
ベンチのほかに救護室やトイレ、更衣室があります。また携帯電話がつながる環境に整えられています。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 鉄道の話』著:綿貫 渉

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 鉄道の話』
著:綿貫 渉

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本書では、今さら聞けない基本的なしくみから、知るほど面白い鉄道の歴史まで、図解やイラスト付きでわかりやすく解説します。

さらに「電車が止まってしまったけど運転再開までどのくらいかかるのか……」「SNS動画で駅構内や車内のトラブルを見るけど、もし自分が居合わせたら…」このような日常で起こるかもしれないちょっとしたギモンや不安に関連した役立つ知識も紹介し、読んで面白いだけではない、日常に関わる内容となっています。

今まで知らなかった鉄道の世界を覗くことで、元々鉄道が好きな方はもちろん、そうでなかった方も、鉄道や交通に興味を持つきっかけとなる一冊です!

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