メンタルが病みやすい仕事と病みにくい仕事がある!?【眠れなくなるほど面白い 図解 メンタルの話】

メンタルが病みやすいIT業界

これまで見てきたさまざまな調査結果から、多くの人が仕事に対して大きなストレスを感じていることがわかりました。そこで、17業種の事業者を対象に、メンタルヘルスの不調による休業と退職につい調査した『令和5年労働安全衛生調査(実態調査)』の結果から、メンタルヘルス不調を起こしやすい業種について見ていきましょう。

まず、メンタルヘルス不調により連続1カ月以上休業または退職した労働者がいた事業所の割合は平均13.5%でした。もっとも多かったのが「情報通信業」で、3.4%と平均を大幅に超えています。いわゆるIT関連で、全17業種のなかで飛び抜けて高い数値となっています。長時間の過重労働、チーム内や取引先との人間関係、常に最新の知識を求められる重圧といったストレスの多い職場環境であり、それが数値になって表れたと考えられます。

ついで、「学術研究、専門・技術サービス業」が234%と続きます。専門性の高い研究や技術開発に従事しているため、長時間労働や成果を求められる環境がストレスになっていると推測されます。

そして、「電気、ガス、熱供給、水道業」が2.3%、「金融業、保険業」が22.3%、「教育、学習業」が20.8%と続きます。いずれも大きなプレッシャーのかかる仕事のため、メンタルが病みやすいと考えられます。

職業別メンタルヘルスの不調による休業と退職

職業別メンタルヘルスの不調による休業と退職
出展:『令和5年 労働安全衛生調査(実態調査)』

*1 メンタルヘルス不調による連続1カ月以上休業した労働者には、受け入れている派遣労働者は含まれない。
*2 同じ労働者が1カ月以上休業した後に退職した場合は、「退職した労働者」のみに計上している。
*3 同じ労働者が複数回連続1カ月以上休業した場合は、1人として計上している。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 メンタルの話 』監修:益田 裕介

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厚生労働省によると、精神疾患のため医療機関に通院や入院している人は、年間約420万人いるとされており、5人に1人は一生の間に何らかの心の病にかかると言われています。
その精神疾患のなかでも最も多いのがうつ病などの気分障害。
一度精神に不調をきたすと回復が容易ではないため、日頃から心を安定に保つための“メンタルマネジメント習慣”が大切です。

メンタルと一口にいっても、症状や悩みは人によってさまざま。
例えば「気分に波があって感情をコントロールできない」、「仕事に対するやる気やモチベがまったくない」、
「やったことのない新しいことに挑戦するのがこわい」、「褒められても、好きなことをしても満たされない」、
「いつも何かに追われて不安を感じる」などなどなど……。

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