夜にひとり寝するようになったら、昼寝でも教えましょう
ひとりで夜に眠れるようになったら、昼寝でもひとりで眠れるようにしてあげましょう。やり方は基本的に同じです。まずは簡単な昼寝前の日課をつくります。そして日課を行ったら、「コントロールド・クライング」か「フェーディング」を使います。すでにひとりで眠れるようになっていれば、泣くことが少なく、もしかしたらまったく抵抗せずに眠るようになるかもしれません。
泣いてしまった場合は、15分以上泣かせないようにしましょう。15分をすぎると、新しい覚醒周期がはじまるタイミングと重なってしまい、次の昼寝の時間にまた挑戦しなければならなくなる可能性があります。
ひとり寝のテクニックを使って1回の昼寝を長くしましょう
NAPSメソッドを使っているのに、赤ちゃんがまだ短い昼寝しかしないのなら、ひとり寝のテクニックを使って昼寝の時間をのばすことができます。なかには20〜30分の壁を越える方法を学ばなければならない赤ちゃんもいます。わたしの娘もそうでした。
1日に5回短い昼寝をしていたころのことで、この習慣を変えたいと思い、まずは夜にひとりで眠るように教えました。毎晩ひとりで眠れるようになったら、次は昼寝です。同じようにして数日でひとり寝ができるようにトレーニングをしました。それから1〜2週間、娘の様子を見ると、ひとりで起きていてもストレスを感じていなかったので、長い時間眠る方法を教えても問題ないと判断しました。
まずは昼寝から目覚めても、すぐには娘のもとへいかないようにしました。その代わり自分でまた眠りにつけるまで15分ほど待つのです。また眠ることができれば成功で、15分後に、すっかり目を覚ましているようなら、新しい覚醒周期がはじまったのだと考えて娘を抱きあげ、75分後(つまり起きてから90分後)にまた寝かせました。
その結果、まもなく娘の1回の昼寝は長くなり、回数は1日で3回に減り、午前中と午後に2〜3時間ずつ、そして夕方に短い昼寝をするようになりました。これを繰り返していくうちにだんだんと長い時間昼寝ができるようになったのです。みなさんも試してみてください。
出典:『賢い子は1歳までの眠りで決まる』
【書誌情報】
『賢い子は1歳までの眠りで決まる』
ポリー・ムーア 著
睡眠を専門とするプロフェッショナルが考案、自分の子どもで実践し、さらに全米で実績を積んできた「NAPSメソッド」。これによって、子どもに良質な睡眠を与え、夜泣きを改善し、乳児期に学習能力を飛躍的に発達させることができます。メソッドの方法は非常に簡単で、子どもの睡眠を記録するだけというもの。生涯にわたって重要となる集中力、情緒の安定、コミュニケーション能力ものばす、本当に優秀な子を育てる育児書。子どもの睡眠障害を防ぐこともできます。
公開日:2022.10.11