賢い子は1歳までの眠りで決まる

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赤ちゃんはなぜ夜泣きする?赤ちゃんを夜泣きさせず夜通し眠れるようにするには?【賢い子は1歳までの眠りで決まる】

よく眠る赤ちゃんほどぐずらず情緒が安定している理由とは?

賢い子が育つポイント
●赤ちゃんは大人と同じで、よく眠れると情緒が安定します
●赤ちゃんのときに十分な睡眠を得られると、他人にやさしく感情をコントロールできるように育ちます

夜泣きせずよく眠る赤ちゃんほどぐずらず情緒が安定している理由【編集部要約MEMO】

●赤ちゃんの睡眠環境を整え、よく眠れるようにしてあげた方が良い理由は、夜泣きせず、よく眠った赤ちゃんほど、わけもわからずぐずったり、泣き叫んだりして、親や周りの人をパニックに陥らせることが少ないから。

●赤ちゃんが眠いと夜泣きして、ぐずったり泣くのは、イライラして怒りっぽくなったり、気が短くなったり、興奮しやすくなったり、ちょっとしたことで感情がたかぶったり、涙があふれたりする大人と同じ。

●赤ちゃんが眠いと夜泣きして、ぐずったり泣くのは、イライラして怒りっぽくなったり、気が短くなったり、興奮しやすくなったり、ちょっとしたことで感情がたかぶったり、涙があふれたりする大人と同じ。

●大人と同じように、夜泣きする赤ちゃんには、もう少し眠らせて十分な睡眠をとらせてあげるだけで、夜泣きせず、ぐずることがなくなり、今よりもっと愛らしく、よくはしゃぎ、一緒にいるのが楽しくなる。

●落ち着きがなかったり、すぐ感情的になる子どもは、決して生まれつき悪い子ではない。夜泣きして、ずっと睡眠がたりず、疲れがたまっている状態にある子どもは、落ち着きがなかったり、すぐ感情的になる。

よく眠る赤ちゃんほどぐずらず情緒が安定します

赤ちゃんの睡眠環境を整え、よく眠れるようにしてあげたほうがよい理由は、ほかにもあります。よく眠った赤ちゃんほど、わけもわからずぐずったり、泣き叫んだりして、親やまわりの人をパニックに陥らせることが少ないからです。そもそも赤ちゃんはどうして眠いとぐずったり泣くのでしょう。 まずはわたしたち大人のことを考えてみましょう。

ほとんどの大人は寝不足だとどうなるかを理解しています。イライラして怒りっぽくなったり、気が短くなったり、興奮しやすくなったり、ちょっとしたことで感情がたかぶったり、はたまた涙があふれたりします。また、眠気が高まるにつれて、疲れすぎて眠れないという矛盾した状態になり、なかなか心を静められなくなることもあります。

そうです、赤ちゃんも大人と同じなのです。赤ちゃんは疲れるとすぐ泣くようになり、神経がたかぶってあやしてもどうにもならず、扱いにくくなります。大人とまったく同じ状態になっているからです。これまでわたしは、慢性的に疲れている赤ちゃんが、気質的に「イライラしやすい」「手がかかる」「依存心が強い」「気難しい」と誤解されている例をいくつも見てきました。よく眠った状態の自分の赤ちゃんを目にし、比べないかぎり、親は気づきません。自分たちの赤ちゃんも、もう少し眠らせて十分な睡眠をとらせてあげるだけで、ぐずることがなくなり、今よりもっと愛らしく、よくはしゃぎ、一緒にいるのが楽しくなるというのに。

感情をうまくコントロールできるということは、ほかの人の気持ちがよくわかり、自分の行動がどのような結果を引き起こすか理解できて、自分で自分を落ち着かせられるようになる力を身につけることにほかなりません。子どもは大きくなると自由に動きまわるようになります。よって赤ちゃんのころから睡眠不足だった子どもに、ルールを守らせるよう教えるのは、ずっと大変なことでしょう。

落ち着きがなかったり、すぐ感情的になる子どもは、決して生まれつき悪い子ではないのですが、ずっと睡眠がたりず、疲れがたまっている状態にあるので、感情をコントロールしたり、ものごとに集中できない場合が多いのです。赤ちゃんのうちからよく眠るようにしてあげるだけで賢いだけでなく、情緒の安定した子どもになります。

子どもが夜どおし夜泣きせず眠れるようになる方法【編集部要約MEMO】

●赤ちゃんを抱っこで寝かしつけたあと、赤ちゃんが夜中に目を覚ました時、母親の腕ではなく布団の中にいる自分の置かれている環境が変わったことに驚き、目が覚めてしまい、夜泣きしてしまう。

●夜中に目が覚めて夜泣きしても授乳で対応していない赤ちゃんは、一度自分で眠れるようになると、たいてい夜どおし夜泣きせずに、眠り続けられるようになる。

子どもが夜どおし夜泣きせず眠れるようになる方法とは?

寝ている赤ちゃんを観察したところ、よく眠るといわれていた赤ちゃんも、ひと晩に何回か目を覚ますことがわかりました。目を覚ますのはだいたいレム睡眠が終わるときです。このとき、実はわたしたち大人も、だれでも夜中に目を覚ましていることは前にお話ししたとおりです。つまり赤ちゃんがよく眠れるようにするというのは、夜中に目が覚めないようにすることではなく、目が覚めても自分でまた眠れるようにすることなのです。想像してみてください。赤ちゃんを抱っこで寝かしつけたあと、赤ちゃんが夜中に目を覚ますと、母親の腕ではなく布団のなかにいたときのことを。自分の置かれている環境が変わったことに驚いて、すっかり目が覚めても無理がありません。

こうなると、あやしてもらわなければ、再び眠りにつくことができません。だからこそ、ひとりで眠れるようになる必要があるのです。眠る時間には布団で眠るものだと覚えたら、夜中に目が覚めてもそれほどびっくりせずにすみます。

つまり、夜どおし眠れるようになる最初のステップでもあるのです。はじめは夜中に子どもが目を覚ましたら、揺らしたり、添い寝したり、いつもどおりの方法で寝かしつけてかまいません。眠る時間にひとりで眠ることを学んでから数週間のうちに、そんなふうに夜中に起きても自分でまた眠れるようになるでしょう。最初はうまくいかなくても、大丈夫です。

まだ夜中に授乳しているなら、赤ちゃんが目を覚ますきっかけになりがちなので、数日かけて、授乳回数を減らしていきましょう。授乳の時間を短くしたり、ミルクの量を減らしたりします。そして授乳とは別の寝かしつけ方で、赤ちゃんが再び眠りにつけるようにしてあげます。夜、眠る時間にひとりで眠ることができて、夜中に目が覚めても授乳で対応していない赤ちゃんは、一度自分で眠れるようになると、たいてい夜どおし眠りつづけられるようになります。ひとりで眠れるようになると、良質な睡眠のメリットを最大限に生かせるだけでなく、子どもに「自分でできる」という自信も与えます。

赤ちゃんの昼と夜が逆転した睡眠スケジュールを変える方法【編集部要約MEMO】

●生後8週間くらいまでは、昼間長く寝て、夜短く夜泣きして何度も寝る。

●日中6〜8時間まとめて眠り、夜中に夜泣きして何度も起きる赤ちゃんには、90分周期をうまく使うと眠れるようになる。

●普段、昼寝している赤ちゃんを起こしたり、朝遅くまで寝かせておくためだけに睡眠スケジュールを変えたりすることはオススメできない。睡眠スケジュールを変えていいのは、赤ちゃんが小さくて夜の間、夜泣きして、ずっと眠れない頃に限る。

赤ちゃんの昼と夜が逆転した睡眠スケジュールを変える方法とは

生後8週間くらいまでは、昼間長く寝て、夜短く何度も寝ます。しかし、生後3か月に入ってもスケジュールがかわらず、日中6〜8時間まとめて眠り、夜中に何度も起きる赤ちゃんがいます。この場合、90分周期をうまく使って、もっと赤ちゃんにあったパターンで眠れるようにしてあげましょう。では、いつ赤ちゃんを寝かせればよいのでしょうか。ひとつの考え方として、親自身が赤ちゃんに夜に寝てほしい時間を決めるという方法があります。まずは赤ちゃんに夜に寝てほしい時間を決めます。たとえば夜9時に寝かせたいとします。

そして、赤ちゃんが1回目の長い昼寝をはじめたときに時間を記録しておき、その3時間後(90分周期が2回分)、優しく赤ちゃんを起こします。それから90分(周期1回分)起こしておいたのち、また3時間寝かせます。そして、再び90分起こしたままにしておきます。この2回目の長い昼寝が終わるころ、夕方から夜になっていると思いますが、ひとつ気をつけてもらいたいことがあります。夜9時に寝かせたいのであれば、2回目の昼寝の際は、どんなに昼寝の時間が短くなっても夜7時半に起こすようにします。

また1日目の夜は、赤ちゃんが予定どおりに眠ってくれないということもおおいにあるでしょう。しかし、あわてなくて大丈夫です。慣れてくるまでに数日かかるかもしれませんが、赤ちゃんはもう数時間つづけて眠れるようになっているので、そのうち夜の時間帯に長い眠りが移っていきます。このようにNAPSメソッドを使えば、昼と夜の逆転した睡眠を、親と同じ時間に眠るようにうながすなど、調整することができます。ただし、わたしは普段、昼寝している赤ちゃんを起こしたり、朝遅くまで寝かせておくためだけに睡眠スケジュールを変えたりすることをすすめていません。あくまでも特別な例で、赤ちゃんが小さくて夜のあいだずっと眠れないころにかぎります。夜に6〜7時間以上眠るようになったらすぐに、夕方の昼寝に手を加えるのはやめましょう。繰り返しますが、赤ちゃんが体内時計にしたがって、夜の眠りにつけるようにしてあげることが大切です。

歯が生えてくることと夜泣きの関係【編集部要約MEMO】

●夜泣きが数日、数週間、数か月と続いても、赤ちゃんが夜中に目を覚まして泣くと、歯が生えてきているのだろうと思い込む人が多くいるが、歯が生えてくることと夜泣きの関係を裏づけるデータはほとんどない。

歯が生えてくることと夜泣きの関係とは?

赤ちゃんが夜中に目を覚まして泣くと、歯が生えてきているのだろうと思い込む人が多々見られます。夜泣きが数日、数週間、数か月とつづいていてもです。

しかし、歯が生えてくることと夜泣きの関係を裏づけるデータはほとんどありません。健康で順調に発育している赤ちゃんが夜中に目を覚ます理由のほとんどは、慢性的な睡眠障害です。とはいえ、夜中に歯が生える痛みを感じることも確かにあります。この痛みは歯が生えるずっと前にはじまることもあり、歯が原因とわかるまで時間がかかります。

こういった場合には、赤ちゃんの泣き方に注目してみましょう。眠たいときは、おとなしくめそめそした感じに、痛いときは、たいてい大きくて高い声で激しく泣きます。

赤ちゃんが病気ではないのに、苦しそうな声をだしたり、パニックになっていたり、激しく泣いたりしたら、歯が1〜2本生えてきているのかもしれません。

睡眠を専門とするプロフェッショナルが考案した賢い子を育てる新メソッドとは?

子どもを賢く、強く育てたい人にオススメの一冊。本書で提案するのは「NAPSメソッド」という、全米各地での講演と実践を重ねた方法論です。著者は長年研究機関に身を置く、睡眠を専門とする神経科学者「ポリー・ムーア」。ムーア博士は、脳の眠りのメカニズムをはじめ、脳細胞や睡眠障害の治療法など、脳を熟知した専門家であり、睡眠に対する強い関心とすべての患者の睡眠を改善しようとする熱意はこの上なく、多くの支持を集めています。

夜泣きする赤ちゃん

この本のなかでポリー・ムーア博士は、小さな子どもの夜泣きの原因が不十分な睡眠にあることを解き明かし、赤ちゃんの睡眠が認知力や情緒的発達の要であることを説いて、自然によく眠れるようになる夜泣き予防にも効果がある「NAPS(昼寝)メソッド」を紹介しています。

NAPSメソッドを使えば、赤ちゃんに自然に眠る準備が整い、認知力や情緒的発達に必要な睡眠を十分にとれるようになります。

過剰な知育はむしろマイナス! 良質な睡眠が学習能力を決定づける!

過剰な知育はむしろ子どもにとってマイナスとなりうることをご存じですか。睡眠が十分でない子どもは、成長するにつれADHDなど重大な問題に見舞われることも。

赤ちゃんにとってみれば、世界全体が未知のものであふれています。特別なことをしなくても、たくさんのことを学ぶことができます。

自分の手足を眺めたり、家族の声を聞いたり、安全で単純なおもちゃや身のまわりの日用品で遊んだり、キッチンからただよう夕食の香りをかいだりするだけでも、そこには学びがあります。そうです、赤ちゃんの脳に必要なのはいうまでもなく良質で十分な睡眠です。できるだけたくさん寝かせてあげましょう。

夜泣きに悩む母親

夜泣きせず、ぐっすり眠ることで、赤ちゃんの脳は新しく得た情報を処理し、記憶し、すでに得ているほかの情報と組みあわせることができるようになります。睡眠は、赤ちゃんが自分にとって新しい経験がどんな意味を持つのかを理解して、知識として定着させるのを助けるのです。赤ちゃんには凝った仕掛けのあるおもちゃや知育レッスンなど、過剰な刺激を与える必要はありません。

成績だけじゃない?集中力や注意力のある子どもに育てる方法とは?

長いあいだ昼寝をさせてもらえなかった赤ちゃんは、睡眠と覚醒のリズムの波がなくなってしまい、寝ているときも起きているときも同じような状態になり、どっちつかずのまま、きちんとものごとに集中したり、周囲に注意を払えなくなります。そして眠りのサインもはっきりしなくなってくるので、親は寝かせる必要がないとつい思い込んでしまいます。

しかし、そうなってしまっても、昼寝の習慣はとり戻せるので安心してください。NAPSメソッドを実践してよい睡眠習慣と集中力や注意力が身につくようにしましょう。数日家にいて、NAPSメソッドをきちんと使えば、赤ちゃん独特の眠りのサインがわかるようになります。そして、まわりの刺激に触れさせないようにして、眠りにつくのを手伝うとよいでしょう。

夜泣きせず眠る赤ちゃん

集中力や注意力のある子どもに育てるためにも、昼寝は必要です

つらい「夜泣き」もなくせる「NAPSメソッド」とは?

赤ちゃんはおなかがすくだけでなく、神経系が未発達なために泣くのです。
かすかな覚醒状態にあるとき神経学的システムチェックが行われ、不均衡が生じてうっすら目が覚めてしまい、なんとか睡眠状態に戻りたくて、助けを求めて泣くのです。

昼寝を十分していない赤ちゃんの場合、さらにやっかいです。昼寝で発散されるべきエネルギーがたまったままなので、神経系がよけいにイライラしやすく、不安定な状態だからです。夜中に目覚める回数やしっかり起きてしまう場合がより多くなるもこのためです。

「夜泣き」もなくせるNAPSメソッドはN・A・P・Sの4ステップにわかれており、どの段階も簡単で、赤ちゃんによい眠りを提供できます

「夜泣き」もなくせるNAPSメソッドの効果は、実際に試して赤ちゃんが日中によく寝ると機嫌がよく、夜泣きせず、夜もさらによく眠ることを発見するまで理解できない人もいます。まずは試してみることです。赤ちゃんは自然に眠って目覚め、十分に休めていることでしょう。

「夜泣き」もなくせるNAPSメソッドは大変簡単で、たった4つのステップがあるだけ、子どもの睡眠を記録するだけ。イレギュラーな例にも丁寧に回答しています。

夜泣きしない情緒が安定した赤ちゃん

本書は「夜泣き」もなくせるNAPSメソッドを1からご紹介。生涯にわたって重要となる集中力、情緒の安定、コミュニケーション能力ものばす、本当に優秀な子を育てる育児を学んでみませんか?

【書誌情報】
『賢い子は1歳までの眠りで決まる』
ポリー・ムーア 著

睡眠を専門とするプロフェッショナルが考案、自分の子どもで実践し、さらに全米で実績を積んできた「NAPSメソッド」。これによって、子どもに良質な睡眠を与え、夜泣きを改善し、乳児期に学習能力を飛躍的に発達させることができます。メソッドの方法は非常に簡単で、子どもの睡眠を記録するだけというもの。生涯にわたって重要となる集中力、情緒の安定、コミュニケーション能力ものばす、本当に優秀な子を育てる育児書。子どもの睡眠障害を防ぐこともできます。

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