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般若心経とはなんなのか【般若心経】

Text:宮坂宥洪

「般若心」を説いたお経

まずは、「般若心経(はんにゃしんぎょう)とはどんなお経か」ということからお話ししていきましょう。般若心経は、名前のとおり「〝般若心〟を説いたお経」です。まさしく読んで字のごとしです。

 

では、般若心とはなんでしょうか。般若は、般若波羅蜜多(はんにゃはらみた)の略です。これは、原典のサンスクリット語の「プラジュニャー・パーラミター」の音写語です。漢語に訳さずに、音だけを写した言葉を音写語といいます。日本語にも、英語などをそのままカタカナ書きした外来語がたくさんありますが、それと同じです。

 

中国語ですから漢字ですが、音写語は漢字の意味は関係なく、音だけが重要です。

 

般若、すなわちプラジュニャーは「智慧(ちえ) 」という意味です。「知恵」と書いても間違いではありませんが、世間的な知恵ではなく、それを超越した仏の知恵、根本的な知恵を意味します。

 

世間的な知恵と区別するために、我が国の学者の間では、伝統的に「智慧」と表記することになっています。本書でもそれに従います。ちなみに、「般若」は音を写しただけなので、いわゆる般若の面とは関係ありません。

パーラミターは「完成」という意味です。ですから「般若(波羅蜜多)心」とは、「智慧の完成(より厳密には「智慧という完成」)の心」という意味になります。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 般若心経』
著:宮坂宥洪 日本文芸社刊

執筆者プロフィール
真言宗の僧、仏教学者。1950年、長野県岡谷市生まれ。高野山大学仏教学科卒。名古屋大学大学院在学中、文部省国際交流制度でインド・プネー大学に留学し、哲学博士の学位取得。岡谷市の真言宗智山派照光寺住職。

今、人気の空海(真言宗)をはじめ、最澄の天台宗、臨済宗、曹洞宗で読まれている「般若心経」。写経を中心に長く人気を博している般若心経だが、まだまだ「難しい」「よくわからない」といったイメージを持たれることも多い。今回は、現代語訳をしっかりと解説しつつも、私たちの実生活と結びつけながら、その思想や意図するところをわかりやすく解き明かしていく。

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