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16、壬申の乱と天武天皇【日本史】

Text:鈴木 旭

大化改新以来、三十年近く帝位に在った天智天皇(中大兄皇子)が病に倒れた時、大海人皇子(おおあまのおうじ)は「皇位は倭姫(やまとひめ)皇后に譲り、政治は大友皇子に任せればよい。私は出家する」と言い、吉野の山に向かいました。

 

だが、天皇の死に接するや、直ちに吉野を出て伊勢、美濃で兵を集めると東海、東山両道も配下に加えて軍備を整えますが、対する大友皇子側は何の動きも見せなかったので、一方的な勝利に終わります。

 

壬申(じんしん)の年(六七二)、大海人皇子は飛鳥の古京に飛鳥浄御原宮(あすかきよみはらのみや)を建設。翌年、即位して天武天皇となりました。朝廷には太政大臣は無論、左右大臣もなく、皇后と皇子で首脳部を構成。その外側に皇族が配置され、さらに外側、一段下に旧豪族が置かれていました。

 

一昔前には想像もできない形でした。あからさまな天皇親政時代が始まり、天武天皇は「大君(おおきみ)」と呼ばれるようになるのです。

 

出典:『図解 眠れなくなるほど面白い 日本史』著:鈴木旭

【書誌情報】
『図解 眠れなくなるほど面白い 日本史』
著:鈴木 旭

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