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18、本格的な都の建設 =平城遷都【日本史】

Text:鈴木 旭

和銅元年(七○八) 正月のこと。

武蔵国から献上された和銅を記念して年号を改めた元明天皇は、住み慣れた藤原京を離れ、大和盆地北端に移転する決定を下します。いわゆる平城遷都です。

理由は色々挙げられますが、本当の理由は一つ。二十年ぶりに帰国した遣唐執節使粟田真人(あわたのまひと)が唐の文化、国力、首都長安の威容をつぶさに報告し、朝廷を刺激したからです。

その結果、出現したのが「あをによし 奈良の都は咲く花の にほふがごとく いま盛りなり」(万葉集)と詠まれた通り、碁盤目に区画された街並みに白い築地塀、朱色の柱、緑色の屋根が建ち並ぶ都市空間でした。

注目されるのは、掘立柱に板敷の高床、檜皮葺(ひわだぶき)の屋根という和風建築も混在する和唐折衷主義の都になっていたことです。律令国家建設も同じく和唐折衷になることを予告していたのです。

出典:『図解 眠れなくなるほど面白い 日本史』著:鈴木旭

 

【書誌情報】
『図解 眠れなくなるほど面白い 日本史』
著:鈴木 旭

予想をはるかに越え、驚くべきほど進歩的な生活だった縄文文化から、戦後を経た現代まで、日本史の流れと疑問点がスッキリわかる!--知りたい通史の流れと時代ごとのポイントが完全図解でわかりやすく、時代の変遷、事件、人物、背景がどんどん頭に入ってくる。最新の発見や新しい史論を取り入れた、歴史の学び直しにも、入門にも最適な1冊。

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