「スピーク・アウト」が職場の雰囲気を明るくする
職場の雰囲気を良くするにはどうしたらいいでしょうか。
それは、スピーク・アウト(Speak Out)ができる環境づくりです。
スピーク・アウトとは、「率直にものを言う」といった意味と捉(とら)えてもらっていいでしょう。
職場は、社長が「明るくしろ!」と言っても明るくなりません。職場を明るくするには、職場にいる一人ひとりが明るく元気になることが肝心です。
人は、思ったことを思ったとおりに話すことによって明るく元気になるものです。
とはいえ、職場の人々が自由にものを言うようになるには、リーダーの働きかけに加えて、一定のトレーニングも必要です。
スピーク・アウトを習慣化するのも、「一日にしてならず」なのです。
そのため私は、「話そう会」という名の、7〜8人で自由闊達(かったつ)に話をする場を設けました。
参加者は、1人必ず2回はスピーク・アウトするというのがルールです。
テーマは、「会社をより良くするため、仕事をより良くするため」であれば、何を話してもOK。
雑談もOK、脱線もOKです。ただし批判・苦情はご法度(はっと)です。
スピーク・アウトのある職場とは、コミュニケーションレベルの高い職場でもあります。
リーダーは、自身のコミュニケーションレベルを上げるよう努めなければなりません。
左表は私が提唱するコミュニケーション10カ条です。これらを意識して部下と接してみましょう。
【出典】『面白いほど役に立つ 図解 人を動かすリーダー力』
著者:新 将命 日本文芸社刊
執筆者プロフィール
新 将命(あたらし まさみ) 株式会社国際ビジネスブレイン代表取締役社長。1936年東京生まれ。早稲田大学卒業。シェル石油、日本コカ・コーラ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、フィリップスなどグローバル・エクセレント・カンパニー6社で社長職を3社、副社長職を1社経験。現在、ライザップグループ株式会社など数社のアドバイザーを務める。「伝説の外資トップ」と称され、“実論”にもとづいた独自の経営論・リーダーシップ論には定評がある。
部下が付いてこない。どうしたらいい?チームをやる気にさせるには?リーダーにふさわしい話し方は?チームの力を最大限に発揮させる!伝説の外資トップが伝えるリーダーの仕事術。職場のリーダーとして、部下や上司など、人を動かし、結果を出すスキルをわかりやすく図解しました。仕事のさまざまな困ったことを即解決し、スキルアップするノウハウが満載です。メンバーのやる気の引き出し方から、部下の育て方、業績アップの方法、勉強時間のつくり方まで、デキる人になる最強の法則が身に付きます。
公開日:2022.07.11