まだ食べられるのに捨てていない?
本来まだ食べられるものを捨ててしまうことを「食品ロス」といいますが、日本の1年間の食品ロスは約612万トン。25メートルプールなら約2万個分、東京ドームなら約5杯分にあたる量です。
お店や家庭で捨てられた食品は、ごみ処理工場に運ばれ、燃えるごみとして処理されます。運ぶとき、燃やすときには二酸化炭素(CO2)が排出されるため、食品ロスが多いほど、環境にも悪影響を与えてしまうのです。
食品ロスを減らす方法のひとつが「消費期限」と「賞味期限」の違いを知るとこです。消費期限は、お弁当やサンドウィッチ、ケーキなどいたみやすい食品に表示される、安全に食べられる期限のこと。消費期限を過ぎたら食べないほうがいい商品についています。賞味期限は、スナック菓子やカップ麺などいたみにくい食品に表示される、おいしく食べられる期限のこと。
私たちの身近で起こる「食品ロス」
事業系食品ロス…スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどで売れ残りや飲食店での食べ残し、売り物にならない商品など。
家庭系食品ロス…家庭での食べ残しや、期限が切れて捨てられる食品、切りすぎた野菜の皮など。
事業系食品ロスは、「てまえどり」で食品ロスを防ぐことができます。2021年6月1日、農林水産省は食品ロス削減のために、商品棚の手前にある商品を選ぶ「てまえどり」を消費者へ呼びかける取り組みを始めました。この取り組みにコンビニエンスストア4社が協力し、商品棚にポップをつけて買い物客へアピールしています。
日本は2030年までに事業系食品ロスと家庭系食品ロスを2000年度と比べて半分くらいまで減らすことを目標にしていますが、私たち個人でできることはなにか考え、行動する必要があります。
「親子で学ぶSDGs」はこんな方にオススメ!
・日本や世界で起こっていることに興味がある
・SDGs達成に向けた実際の取り組みが知りたい!
・自分自身が未来のためにできることはなにがあるのか?
・お子さんの調べ学習や夏休みの自由研究のテーマ決めにも
そう感じている方にはぜひ本書『親子で学ぶSDGs』を手に取っていただけたらと思います。
出典:『親子で学ぶSDGs』著/笹谷秀光
【書誌情報】
『親子で学ぶSDGs』
笹谷 秀光 著
今、大注目の大切な話「SDGs」について、わかりやすいテキストとイラストで解説しながら各項目を【3つのキーワード】にまとめました。「エスディージーズってなに?」という基本から、日本と世界の「ヤバイ問題・スゴイ取り組み」まで一気にわかります。
公開日:2022.08.04