非課税枠は売却すれば翌年に復活する
投資期間が長いほど大きく育つ
金融商品には単利で計算するものと複利で計算するものがあり、NISAで扱う商品は主に複利で計算します。この複利と単利とはどのような計算方法でしょう。
単利は毎回、最初に投資した元本に対してのみ利息が発生する計算方法。運用を続けて入れば額面は増えますが、発生する利息は毎回決まった金額になります。複利は発生した利息を元金に加え、次に利息が発生する際には元利金(元金と利息。またはその合計のこと)を元金として計算する方法です。利息を再投資に回すことにより、利息に利息がつくのがポイントです。
たとえば10000円を年利10%で運用したとき、単利では1年後に1000円の利息がつきます。そして2年後にも同様に1000円の利息がつき、合計12000円になります。
一方、同じ10000円を複利で計算してみると、1年後に1000円の利息がつくところまでは単利と同じです。ところが2年後は元利金(10000円+利息1000円)を元金とすることで、1100円の利子がついて元利合計12100円になります。
このように複利では利息を再投資することで元本自体が増えていくため、投資期間が長くなるほど収益が増えていくのです。
単利よりも複利がすごい!
単利は元本に対してのみ利息が発生するが、複利は発生した利息(収益)を再投資に回すことで元本自体が増えていく。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 新NISAの話』著:伊藤亮太
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 新NISAの話』
著:伊藤亮太
2024年1月、日本の少額投資非課税制度「NISA」が新しくなり、簡単に使えるように改善されました。この変更により、投資を始める人が急増し、NISA口座はすでに170万口座が開設されています。しかし、「投資はリスクがある」と感じ、利用に慎重な人も多いです。「眠れなくなるほど面白い 図解 新NISAの話」では、新NISAの基本的な仕組みや利用方法、資産運用の重要ポイントについて、初心者にも分かりやすく解説しています。新NISAを始めることで資産運用に役立つ情報を提供し、読者の将来のための手助けを目指しており、新NISAに興味を持っている方に読んでいただきたいおすすめの一冊です。
公開日:2024.09.10