他人との関係に悩む現代の人々②【ゼロからわかるオンライン&リアルのトラブルを回避 人間関係の心理学】
誰にも相談ができない人
進学、就職、転職といった重要なことを誰にも相談せずひとりで決めてしまう人がいます。このような人は2タイプに分けて考えられます。「人に迷惑をかけたくない」と「遠慮するタイプ」と、「自分の悩みを知られたくない」と他者からの「干渉を嫌う」タイプです。
どちらも、自分ひとりで完結してしまう自己完結型人間です。このような人は相談できないだけでなく、人の話を聞かない傾向もあります。
もしあなたが遠慮して自己完結してしまう傾向があるなら、その考えを少し変えてみましょう。人はひとりでは生きていけません。過度に迷惑をかけないように生きるよりも、迷惑をたくさんかけて、次は自分が相談に乗ると考えるほうが健全です。自立心が強く立派な人ですが、無理をしないで助け合いましょう。
知らないことに抵抗がある人
新しいことを受け入れることができない人がいます。知らないことを「おもしろそう」「自分の知見が広がる」と考えず、拒絶したり、最初から「悪いもの」と決めつけてしまいます。知らないことを拒絶する根底には「失敗したくない」という思いが強くあります。
新しいことを始めるメリットよりも、失敗するデメリットを最初から感じてしまいます。長期的に考えると成長を続けていくためにも、新しいことへの挑戦が必要です。
【出典】『ゼロからわかるオンライン&リアルのトラブルを回避 人間関係の心理学』
著者:ポーポー・ポロダクション 日本文芸社刊
執筆者プロフィール
「人の心を動かせるような良質でおもしろいものを作ろう」をポリシーに、遊び心をこめたコンテンツを企画している。色彩心理と認知心理が専門で幅広く心理学全般を活用し、ビジネスやコミュニケーション展開を企画、提案している。著書に『色と性格の心理学』、『決定版 色彩心理図鑑』(ともに日本文芸社)などがある。
大好評「ゼロからわかる」シリーズに、「人間関係の心理学」が登場。対面・リモート・SNSでも使える!「人間関係」×「心理学」科学的な研究に裏打ちされた、ストレスゼロの心地いい関係をつくる方法を紹介します。
■なぜか「攻撃されやすい人」3つの特徴■怒っている?「メール人格」に注意■「SNS疲れ」から離れる方法
■オンラインでも使える「ランチョンテクニック」■投稿内容で性格が見抜ける■ものを頼むときは相手の名前を呼ぶ■人と仲よくなる3大法則とは?■人間関係の構築のために「ハロー効果」を使わない手はない■「変な動き」をすると心が軽くなる■人見知りを克服するための〇〇■集団になると冷たくなる心理■人との仲を決める「視線の行方」■「思い込み」が人間関係を悪化させる■オンラインで部下を育てるコツ■コメント欄はなぜ荒れるのかなど、リアルやオンラインで信頼関係を築いたり、仲よくなったり、困った相手ともストレスなく付き合う方法などを紹介します。
近年は、環境の変化によって新しい心理が多くの人に芽生える傾向にあります。オンラインミーティングやメールでのやりとり、SNS上での交流など、対面以外のコミュニケーションの場面も増えました。このような新しい環境でも、トラブルやストレスを回避しながら円滑な人間関係を構築するポイントがつかめる一冊です。
公開日:2023.12.28