意外に多いうつ・パニック障害
うつ病は1000人に約6人が経験するといわれており、精神的、あるいは身体的にストレスを受けることで脳が正常に機能しなくなって発症すると考えられています。その症状は、意欲が出ない、食欲が減退する、眠れない、体がだるい、疲れやすい、寝起きがすっきりしない、頭が重いなど、誰でもよく経験するもの。そのため、心の病気だと気づいていないことも多いのが特徴です。
1000人に6~9人が発症するといわれているのがパニック障害。理由もないのに突然、動悸やめまい、発汗、吐き気、手足の震えといった発作を起こし、救急搬送されることもあります。しかし、生命の危機に直面したような恐怖と発作を繰り返すのに、検査をしても異常が見つかりません。
そのため、初めは心配していた周囲の人も「またか」「気のせいなのに大騒ぎしている」という接し方になりがちで、本人にとっては非常につらいもの。また発作が起きるのではという不安が消えず、仕事や外出ができなくなるケースもあります。体の症状に敏感な人や、継続的にストレスにさらされていると発症しやすく、自律神経との関わりも指摘されています。
出典:『専門家がしっかり教える 健康図解 毒出し』工藤孝文
【書誌情報】
『専門家がしっかり教える 健康図解 毒出し』
工藤 孝文
本書ではこころやカラダの健康法などで数々の著書を持つ、健康の専門家である医師による、誰でも簡単にできる“毒出し法”を紹介します。病院で調べても原因がわからない『メンタルから来る体の不調』、内臓脂肪、コレステロール、血糖値、高血圧といった『生活習慣から来る体の不調』など、『こころ』と『からだ』両方の原因による不調の解消法をたっぷり掲載します。自律神経の乱れやうつのような症状を感じている人にはこころの毒出しになる、『飲むだけで安眠をもたらす飲み物』や『自律神経が整う食べ物』など、誰でもできるストレス解消法を掲載します。
公開日:2023.04.06