食欲がコントロールできなくなる!?
「ストレスがたまるとつい食べ過ぎてしまう」という経験がある人は多いのではないでしょうか。実はこれは自然なことで、決して意志の弱さで起こるわけではありません。ストレスと食欲には様々なホルモンが関係しています。そのうちの1つが、ストレスを感じると分泌される「コルチゾール」。体を興奮状態にしてストレスを乗り切ろうとする働きがあるのですが、同時に食欲を抑える「セロトニン」というホルモンの働きを抑制。これにより食欲が増してしまうのです。
また、空腹でもないのに食べてしまう「エモーショナル・イーティング(感情的摂食)」というものがあります。そもそも空腹には2つの種類があり、1つは体のエネルギー不足から起こる「生理的空腹」、もう1つはストレスによって感じるニセモノの食欲による「心理的空腹」です。
生理的空腹は食べれば解消されますが、心理的空腹はいくら食べても満たされません。対処法としては、過度な食事制限をやめる、食べ物を見えない所に置くなどがありますが、最も有効なのは、規則正しい生活を送りながら、ストレスを発散してためないようにすることです。
出典:『専門家がしっかり教える 健康図解 毒出し』工藤孝文
【書誌情報】
『専門家がしっかり教える 健康図解 毒出し』
工藤 孝文
本書ではこころやカラダの健康法などで数々の著書を持つ、健康の専門家である医師による、誰でも簡単にできる“毒出し法”を紹介します。病院で調べても原因がわからない『メンタルから来る体の不調』、内臓脂肪、コレステロール、血糖値、高血圧といった『生活習慣から来る体の不調』など、『こころ』と『からだ』両方の原因による不調の解消法をたっぷり掲載します。自律神経の乱れやうつのような症状を感じている人にはこころの毒出しになる、『飲むだけで安眠をもたらす飲み物』や『自律神経が整う食べ物』など、誰でもできるストレス解消法を掲載します。
公開日:2023.04.09