深い呼吸でストレス状態をリセット
疲れている、悩んでいる、がっかりした、面倒くさい・・・・・・。ため息が出てしまうのは、たいていそんな状況に追い込まれているとき。ため息をつくと周りの人の気分を害して雰囲気を悪くしてしまうので、「ため息をつくと幸せが逃げる」という言葉もあります。でも、悪いことばかりではありません。ストレスを感じているときは体が緊張して筋肉がこわばり、呼吸が浅くなっています。
そこで、しっかりため息を吐くと、その分吸う息も大きくなり、浅い呼吸や体の緊張をリセットしてくれるのです。むしろ心配なのは、うつ状態が進んでため息さえつけなくなっているとき。そうなると、心療内科などの受診が必要になります。ただし、周りに人がいると、大っぴらにため息をつくわけにもいきません。
そんなときは、できるだけゆっくりと「腹式呼吸」をしてみましょう。腹式呼吸は、肩ではなく横隔膜を上下させて肺に空気を入れます。すると、横隔膜の周りに密集している自律神経の副交感神経が優位になって、リラックス状態に導かれます。腹式呼吸を行うときも、深く吐くことを意識するのがポイントです。
出典:『専門家がしっかり教える 健康図解 毒出し』工藤孝文
【書誌情報】
『専門家がしっかり教える 健康図解 毒出し』
工藤 孝文
本書ではこころやカラダの健康法などで数々の著書を持つ、健康の専門家である医師による、誰でも簡単にできる“毒出し法”を紹介します。病院で調べても原因がわからない『メンタルから来る体の不調』、内臓脂肪、コレステロール、血糖値、高血圧といった『生活習慣から来る体の不調』など、『こころ』と『からだ』両方の原因による不調の解消法をたっぷり掲載します。自律神経の乱れやうつのような症状を感じている人にはこころの毒出しになる、『飲むだけで安眠をもたらす飲み物』や『自律神経が整う食べ物』など、誰でもできるストレス解消法を掲載します。
公開日:2023.04.18