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粗食や和食が健康的とは限らないワケとは!?【栄養素の話】

Text:牧野直子

平均寿命が延びたのは食の欧米化のおかげ

洋食と比べて和食はヘルシーというイメージがありますが、実はそうともいい切れません。健康的な食事とは、たんぱく質、脂質、炭水化物の三大栄養素をバランスよく摂取できるかどうかで見るべきです。

例えば、ごはんに味噌汁、野菜の煮物といった昔ながらの質素な和食は、低カロリーで一見健康的に見えますが、たんぱく質や脂質が少なく、理想的な栄養バランスが整っていない可能性があります。

食事の欧米化が進むとともに、生活習慣病にかかる日本人の数が増えているのは事実です。

特に洋食に多く含まれる脂質については、摂取エネルギーに占める割合が年々増加傾向にあり、40代以降の肥満やメタボリックシンドローム、動脈硬化や糖尿病、がんなどにかかるリスクを高める要因となっています。

ですが同時に、食の欧米化によってもたらされた恩恵についても無視できません。乳製品や肉類をよくとるようになったことで、日本人の栄養状態が改善。病気に強い体がつくれるようになり、平均寿命を延ばすことに大きく貢献しているのです。

昔ながらの和食や粗食に戻れば健康になれるわけではありません。

和食、洋食、それぞれのよい点を取り入れて、多種多様な食材を適量ずつ、バランスよく組み合わせて食べることが、健康的な食生活を送るうえでのポイントです。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 栄養素の話』
著:牧野直子

シリーズ累計発行部数130万部突破の人気シリーズより、「栄養素」についてフォーカスした一冊。一口に栄養素といっても、その種類や働きは様々なものがあります。また、世間の栄養素に対する考え方として、何となく取らないといけないことは知っている、でもよくわからないし、自分も家族も気にしてないけど、病気になってないから別に栄養なんてどうでもいい、という人は多いと思います。しかし、年齢を追うごとに病院に行ってもよくわからない原因不明の不調などが出てきて、それが栄養不足や栄養過多から来ている、という事実は意外と知られていません。そして、薬では直せないものは栄養不足を解消する事で改善できる、という事が多々あります。そんな絶対に知っておくべき栄養の話を図解、イラストでわかりやすく紹介します。

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