たんぱく質は筋肉をつくるだけじゃない
たんぱく質の大きな役割のひとつが体の組織をつくる材料となること。人の体を構成する物質でもっとも多いのは約60%を占める水分ですが、それを除くと約半分がたんぱく質です。
たんぱく質は筋肉をつくるだけでなく、実は、皮膚や骨、髪や爪をつくるのにも欠かせません。しかしそれも、たんぱく質の役割のごく一部。例えば、食べ物を消化したり、アルコールを分解したりするのに必要な「酵素」や体の調子を維持する「ホルモン」もたんぱく質でできています。ほかにも、血流にのって全身に特定の物質を運ぶのもたんぱく質。酸素を運んでくれるヘモグロビンが代表的です。
味覚などの感覚を受け取るのにもたんぱく質が機能しています。舌の表面にある「受容体たんぱく質」は味の物質を受け取ると、細胞の内部へ電気信号として伝える働きがあります。また、細菌やウイルスから体を守る「抗体」や脳の伝達物質で、幸せホルモンともいわれる「セロトニン」もたんぱく質でできています。
たんぱく質は体をつくるだけでなく、さまざまな働きをしており、人が生きるために必要なほぼすべてに関わっている栄養素といえるのです。。
出典:新ダイエットごはん
【書誌情報】
『新ダイエットごはん』
上西一弘 著
糖質制限ダイエットが流行する中、筋肉を作る重要な栄養素として注目を集め始めている、『たんぱく質』を使ったレシピを紹介!
1日に必要と言われている分量を効率よくしっかり摂れて、お腹にも大満足のおいしい料理を紹介します。
また、動物性たんぱく質、植物性たんぱく質それぞれのオススメ配分なども考慮した、献立例なども紹介。
たんぱく質を食事の中にどう取り入れていくかよくわからない人でも、これ一冊でリバウンドしないダイエットが可能になります。
公開日:2022.06.05