痩せないのは「意志が弱い」から?
そう悩まれ、相談に来る方が多くいます。そんな方によく、僕がお伝えしているのは、「意志は弱いけど、仕組みは強い」ということ。たとえば、健康のために栄養バランスの整った食事をしようと決意しても、なかなかうまくはいかないですよね。普通に生活しているだけでも、いただきもののスイーツの賞味期限が迫っているとか、断れない食事の誘いもありますし、単純に忙しい1日を乗り切ったから、どうしても今日はこれが食べたいという強い欲求だったり、これくらいはいいだろうという甘えだったり……。
さまざまなことが起こる日々の中で、意志の力でなんとかしようと思う方が難しいのです。また、それができなかったときに「もういいや」となってしまいがちなのも問題です。「自分はどうせ痩せられない」「また挫折した」というネガティブな感情を抱いてしまったのをきっかけに、以前の食生活に戻るならまだしも、以前よりもさらに食生活が乱れてしまうというケースも少なくありません。では、「意志が弱い」ことに打ち勝つにはどうしたらいいのか。それは、「強い仕組み」を味方につけることです。
週1夜断食は、1週間を1サイクルとした仕組みの中で食事を組み立てています。1週間1サイクルのメリットは、自由度が高いところです。食事の誘いがあってどうしても月曜日に夜断食ができないとなったら、火曜日にスライドさせればOK。良食日に甘いものが食べたくなっても「あと数日、美食日になれば好きなものが食べられる」という心の余裕があると、案外、甘いものへの欲求を簡単に手懐けることができるものです。
極端な話、今週はぜんぜんダメだった。夜断食もできなかったし、良食日に外食が続いたし、甘いものもけっこう食べちゃった。意志の力だとここでやめてしまう人が続出するところですが、1週間1サイクルだからこそ「よし、来週から仕切り直しだ」と気持ちを切り替えて、ダメダメな1週間をリセットすることができます。
出典:『10万人以上を痩せさせたダイエット専門鍼灸院が教える 一生太らない生活』著/関口 賢
【書誌情報】
『10万人以上を痩せさせたダイエット専門鍼灸院が教える 一生太らない生活』
著:関口賢
若い頃は痩せていたのに、年齢を重ねるにつれて太ってきたり、健康診断の数値が悪くなっていく人は多くいます。本来食べることは人間が生きる上で欠かせないことですが、現代人では逆に体に必要以上の栄養を取り込んでしまって、食べることが逆に不健康を招いてしまっているケースが多く見られます。そのままの生活を続けてしまうと、内臓脂肪によるぽっこりおなかだけでなくやがて生活習慣病となり、最終的には寝たきりになってしまったり、取り返しのつかない病へ発展することも。本書では、そんな体型や数値が気になる人に向けて、10万人以上のダイエットに貢献してきたダイエット専門鍼灸院代表の著者による、内臓脂肪を落として、誰でも簡単に痩せて健康になれる『週1ずぼら夜断食』を紹介します。
公開日:2023.08.09