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内臓脂肪がさまざまな健康被害を引き起こす!進行すれば糖尿病に繋がってしまう「高血糖」状態の怖さとは?【一生太らない生活】

Text:吉原潔

高血糖は何がよくない?

血糖とは、血液中に含まれるブドウ糖のことで、その量を表したのが「血糖値」。その血糖値の濃度が高いことを高血糖といいます。高血糖の主な原因は、遺伝的な要因を除けば、肥満、食べ過ぎ、運動不足、ストレスなどの生活習慣によるもの。これらの生活習慣が誘因となり、血糖をコントロールするインスリンの分泌量の低下、あるいは、インスリンの効きが悪くなる(インスリン抵抗性)などにより高血糖の状態が続き、やがて糖尿病を発症します。

糖尿病でよく耳にするのは合併症の怖さでしょう。「糖尿病網膜症」「糖尿病腎症」「糖尿病神経障害」が糖尿病の三大合併症です。網膜症では失明、腎症では人工透析、神経障害による足の壊疽では切断などの深刻な事態を招きます。

これらの合併症は、高血糖が続いたことによる全身の血管障害、特に毛細血管の障害が進行したことで引き起こされるもの。糖質は体のエネルギー源として大切な栄養素ですが、高血糖の状態では毒にもなり、血管の内側を覆っている血管内皮細胞にダメージを与え、その働きを弱めてしまいます。血管内皮細胞の働きが落ちると、動脈硬化、脂質異常、高血圧など生活習慣病のリスクも高くなり、その状態を放置していれば深刻な合併症へと進行していきます。

糖尿病網膜症で失明する人は年間約3000人、糖尿病腎症は糖尿病患者の約3分の1が発症するとされ、全透析患者のうち40%近くが糖尿病の合併症によって発症した人だというデータもあります。また、糖尿病の人は、健康な人と比べてアルツハイマー型認知症になる確率が3〜4倍も高くなるという研究結果もあります。糖尿病だけでなく、その合併症や認知症。いずれも自分の人生と無縁であってほしいと誰もが望むところでしょう。このような深刻な事態になる前に、健康を自分の管理下に置いておけるようにしたいものです。

出典:『10万人以上を痩せさせたダイエット専門鍼灸院が教える 一生太らない生活』著/関口 賢

【書誌情報】
『10万人以上を痩せさせたダイエット専門鍼灸院が教える 一生太らない生活』
著:関口賢

若い頃は痩せていたのに、年齢を重ねるにつれて太ってきたり、健康診断の数値が悪くなっていく人は多くいます。本来食べることは人間が生きる上で欠かせないことですが、現代人では逆に体に必要以上の栄養を取り込んでしまって、食べることが逆に不健康を招いてしまっているケースが多く見られます。そのままの生活を続けてしまうと、内臓脂肪によるぽっこりおなかだけでなくやがて生活習慣病となり、最終的には寝たきりになってしまったり、取り返しのつかない病へ発展することも。本書では、そんな体型や数値が気になる人に向けて、10万人以上のダイエットに貢献してきたダイエット専門鍼灸院代表の著者による、内臓脂肪を落として、誰でも簡単に痩せて健康になれる『週1ずぼら夜断食』を紹介します。

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