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中年男性に多い「痛風」とはどんな病気?なにが怖いのか?【一生太らない生活】

Text:吉原潔

病気にならないためには、内臓脂肪をやっつける

中年以降の男性に多い通風も生活習慣病です。通風の患者が増えたのは1960年代以降で、食生活や生活スタイルの変化によるところが大きいと言われていることからも、生活習慣との関連性が伺えます。通風は圧倒的に男性の患者数が多い病気ですが、女性も閉経後に患者数が増えるといわれ、さらに近年では女性ホルモンの分泌量が低下している若い世代の女性患者も増えつつあるのだそうです。

通風=プリン体を含む食材を食べてはいけないというイメージがありますが、プリン体には体に吸収されやすいものとされにくいものがあり、どの食材が尿酸値を上げやすいのか判断をするのは難しいとされています。

プリン体よりも重要とされるのが、体脂肪率です。尿酸値7㎎/㎗を超えると、通風一歩手前の「高尿酸血症」と呼ばれる状態になりますが、内臓脂肪が増えると尿酸の生成が促進されやすくなると言われています。さらに、悪玉アディポサイトカインの作用によってインスリン抵抗性が上がると、尿酸が体外に排出されづらくもなってしまいます。そのため、尿酸値が高い状態が続くと、やがて通風になる可能性がとても高まります。

高尿酸結晶を長く放置していると、足の親指の付け根や手指の関節、肘、アキレス腱などにこぶができる「痛風結節」が生じ、関節を動かしにくくなるなど日常生活にも支障をきたしてしまいます。また、尿酸値が高い状態を放置すると、腎臓に尿酸の結晶が溜まって腎機能が低下する「通風腎」へと至るケースも稀にあり、それが腎不全へと進行すると人工透析が避けられなくなります。

出典:『10万人以上を痩せさせたダイエット専門鍼灸院が教える 一生太らない生活』著/関口 賢

【書誌情報】
『10万人以上を痩せさせたダイエット専門鍼灸院が教える 一生太らない生活』
著:関口賢

若い頃は痩せていたのに、年齢を重ねるにつれて太ってきたり、健康診断の数値が悪くなっていく人は多くいます。本来食べることは人間が生きる上で欠かせないことですが、現代人では逆に体に必要以上の栄養を取り込んでしまって、食べることが逆に不健康を招いてしまっているケースが多く見られます。そのままの生活を続けてしまうと、内臓脂肪によるぽっこりおなかだけでなくやがて生活習慣病となり、最終的には寝たきりになってしまったり、取り返しのつかない病へ発展することも。本書では、そんな体型や数値が気になる人に向けて、10万人以上のダイエットに貢献してきたダイエット専門鍼灸院代表の著者による、内臓脂肪を落として、誰でも簡単に痩せて健康になれる『週1ずぼら夜断食』を紹介します。

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