睡眠を見直そう!
「久々によく眠った感じがしました」夜断食をした翌日、目覚めのよさを体感し、断食の効果を実感される方はとても多いです。夜、空腹の状態で眠ることで、体は消化・吸収にエネルギーを取られることなく、体のメンテナンスに集中して取り組むことができます。余計な働きが減って成長ホルモンの分泌量が増え、それがさらに眠りの質を上げて、日中も元気に過ごせるといういい循環が生まれます。
「断食した翌朝は肌のツヤがいい」これもよく聞かれる言葉です。体のメンテナンスがはかどった結果、溜まった老廃物などの排泄が促されて体のめぐりがよくなり、それが肌のつやをよくしたりくすみがなくなったように感じたりと、美容にもいい方向に働いてくれるのです。「断食をすると便秘になりそう」そんな不安を持つ方もいらっしゃるようですが、これまでたくさん食べて、その食べ物で便を押し出すように排泄していた方は、食べる量が減ったことで最初は便の回数やカサが減ったり、便秘になったりするかもしれません。しかし、胃腸を休ませることで腸の働きもどんどんよくなっていき、次第に便秘は改善されていきます。
さらに、免疫細胞のおよそ7割が腸内に生息していることから、腸内環境がよくなると免疫力もアップして病気に負けない体を保つことにも役立ちます。週1夜断食をした日はもちろん胃が空っぽの状態で眠ることになりますが、良食日の夜も食事は野菜料理なので消化に時間がかからず、空腹状態で眠ることができます。睡眠の質を上げることを考えると、就寝の3時間前に食事を終わらせておくことが理想的です。
しかし、胃を空っぽにするために遅くまで起きているのは逆効果。夕食が夜10時になったとしても、日付が変わる前には眠るようにしたほうが成長ホルモンの分泌もよくなり、健康にはプラスに働きます。よく眠ることは、翌日を元気に過ごすことにもつながります。熟睡できていると、日中に眠気を感じることがなくなりますし、気持ちも前向きになって、より活動的になれます。年齢とともに夜中に目覚める回数が増えるなど眠りに関する悩みをよく耳にするようになりますが、空腹で眠ることはそれらを解消する助けにもなります。
出典:『10万人以上を痩せさせたダイエット専門鍼灸院が教える 一生太らない生活』著/関口 賢
【書誌情報】
『10万人以上を痩せさせたダイエット専門鍼灸院が教える 一生太らない生活』
著:関口賢
若い頃は痩せていたのに、年齢を重ねるにつれて太ってきたり、健康診断の数値が悪くなっていく人は多くいます。本来食べることは人間が生きる上で欠かせないことですが、現代人では逆に体に必要以上の栄養を取り込んでしまって、食べることが逆に不健康を招いてしまっているケースが多く見られます。そのままの生活を続けてしまうと、内臓脂肪によるぽっこりおなかだけでなくやがて生活習慣病となり、最終的には寝たきりになってしまったり、取り返しのつかない病へ発展することも。本書では、そんな体型や数値が気になる人に向けて、10万人以上のダイエットに貢献してきたダイエット専門鍼灸院代表の著者による、内臓脂肪を落として、誰でも簡単に痩せて健康になれる『週1ずぼら夜断食』を紹介します。
公開日:2023.09.01