肝臓に脂肪がたまった脂肪肝が原因かも!
お酒の飲み過ぎだけが脂肪肝の原因ではありません。脂肪肝にはアルコールの飲み過ぎでなる場合と、お酒を飲まなくても糖質のとり過ぎでなる場合の2通りがあります。糖質のとり過ぎでなる脂肪肝を「非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)」といい、日本人に多いのがこのタイプ。肝臓は糖質を必要な栄養素に変換する機能がありますが、糖質をとり過ぎると余分な糖が中性脂肪として蓄積され脂肪肝となります。
また、非アルコール性脂肪性肝疾患には、症状が軽くて改善しやすい「単純性脂肪肝(NAFL)」と、重症化しやすい「非アルコール性脂肪肝炎(NASH)」の2つがあります。非アルコール性脂肪肝炎は放置すると肝硬変、肝臓がんに進行する深刻なもので、糖質のとり過ぎでなる脂肪肝の1〜2割がこれに相当するといわれています。
もちろん、アルコールの飲み過ぎからなる脂肪肝もあります。個人差はありますが、目安として、毎日3合以上の日本酒を5年以上飲んでいる人は、アルコール性脂肪肝を発症する可能性が高まるといわれています。
長期的な大量の飲酒は、肝臓の働きに異常を生じさせ、中性脂肪をため込んでしまうのです。このアルコール性脂肪肝も、比較的治りやすい軽症タイプと、「アルコール性脂肪肝炎(ASH)」という重症タイプがあり、後者は放置すると命に関わる危険性があります。
出典:『1週間で勝手に痩せていく体になるすごい方法』著/栗原毅
【書誌情報】
『1週間で勝手に痩せていく体になるすごい方法』
著:栗原毅
世の中には筋トレ法や痩せる食事術などもたくさんありますが、「なかなか長続きしない」「何をやっても痩せない…」という声も多くあります。それは、頑張って続けていてもすぐに結果が出ないものが多い、ということに加え、過度な食事制限によるストレスで一度爆発してしまうとそれ以降は元の食事に戻ってしまう、といった理由が挙げられます。そんな痩せたいけどなかなか結果がでない……という人に向けて40年以上脂肪肝などの内臓脂肪を研究してきた名医が考案した全く新しい『自動痩せプログラム』を紹介します。そもそも人間がなかなか痩せない最大の理由は『脂肪肝』にあります。人間が痩せるために必要な『代謝機能』を司るのが肝臓ですが、そこに脂肪がたっぷり付いた脂肪肝になると肝臓の機能は半減し、結果として糖などを脂肪として溜め込みやすい体になってしまいます。本書ではそんな脂肪肝をたった1週間で改善し、若い頃のような食べても太らない代謝機能をよみがえらせるすごい方法を紹介します。
公開日:2023.02.12