口の中の菌が全身に悪影響を及ぼす
歯周病は脂肪肝や糖尿病など、あらゆる病気を引き起こす可能性がありますが、歯周病のような口の中のトラブルにも高カカオチョコレートは効果を発揮します。カカオにはカカオポリフェノールをはじめとする数種類のポリフェノールが含まれており、強力な抗酸化作用があります。抗酸化作用とは、体を酸化させる活性酸素を抑制する働きのこと。例えばラットを使った実験では、カカオポリフェノールの抗酸化作用で活性酸素による歯茎の酸化や炎症が抑えられ、歯周病の改善が報告されています。
この抗酸化作用は、糖尿病や高血圧、動脈硬化などの生活習慣病の改善や、認知症のもととなる「脳の酸化」の防止にも効果的。高カカオチョコレートを食べるだけで、様々な病気の予防・改善が期待できるのです。
また、チョコレートに含まれるカカオプロテインは便秘にも効きます。カカオプロテインはたんぱく質の一種で、小腸で吸収されずに大腸まで届くため、便のかさを増やして便通をよくします。
さらに、チョコレートを食べることで、脳内の神経伝達物質である「セロトニン」の分泌が促されることもわかっています。セロトニンは心を落ち着かせる作用のある、通称「幸せホルモン」。不足するとイライラしたり集中力が低下したりします。そんなときに高カカオチョコレートを少量食べると、気分転換にもなっておすすめです。
出典:『1週間で勝手に痩せていく体になるすごい方法』著/栗原毅
【書誌情報】
『1週間で勝手に痩せていく体になるすごい方法』
著:栗原毅
世の中には筋トレ法や痩せる食事術などもたくさんありますが、「なかなか長続きしない」「何をやっても痩せない…」という声も多くあります。それは、頑張って続けていてもすぐに結果が出ないものが多い、ということに加え、過度な食事制限によるストレスで一度爆発してしまうとそれ以降は元の食事に戻ってしまう、といった理由が挙げられます。そんな痩せたいけどなかなか結果がでない……という人に向けて40年以上脂肪肝などの内臓脂肪を研究してきた名医が考案した全く新しい『自動痩せプログラム』を紹介します。そもそも人間がなかなか痩せない最大の理由は『脂肪肝』にあります。人間が痩せるために必要な『代謝機能』を司るのが肝臓ですが、そこに脂肪がたっぷり付いた脂肪肝になると肝臓の機能は半減し、結果として糖などを脂肪として溜め込みやすい体になってしまいます。本書ではそんな脂肪肝をたった1週間で改善し、若い頃のような食べても太らない代謝機能をよみがえらせるすごい方法を紹介します。
公開日:2023.02.28