SPORTS LAB
- スポーツを通じて美しくそして健康に -

食べ物が消化・吸収されるのにかかる時間は、どれくらい?【解剖学の話】

Text:坂井建雄

消化の役割を担うのは口、胃、小腸

食べたものを、器官のはたらきや消化液による化学反応によって、体に吸収しやすい形に分解することを消化といいます。ヒトが消化を行なうのは、食べ物に含まれる栄養素の成分(分子)が大きすぎると、吸収することができないためです。そして、吸収できる状態や物質に変える(消化する)ために働いているのが、口や胃、小腸といった器官です。

食べ物は口に入り、歯で噛(か)み砕かれたのち、唾液と混ざり、食道を通り、胃に向かいます。胃のなかで一時的にためられた食べ物は、胃液と消化液によって消毒・殺菌され、ドロドロの粥(かゆ)状になります。胃で粥状にされた食べ物は、体のなかで最も長い消化と吸収の親玉である小腸へと送られます。食べ物のなかの栄養分は小腸のはじまりである十二指腸で分解され、体に吸収されやすい形になります。

小腸で効率よく消化吸収され、大腸へ

小腸で体内に吸収されやすくなるまで分解された栄養分は、小腸の内壁から栄養素が吸収されます。その内壁には多数のひだがあり、表面は絨毛(じゅうもう)という突起で覆われ、ビロード状になっています。突起の表面を加えると、その表面積はヒトの体表面積の5倍の広さになり、栄養の消化と吸収を効率的に行なっています。こうして栄養素が吸収された食べ物のかすは大腸へ入り、さらに水分が吸収され、最後に便となります。

消化は、胃と小腸でそれぞれ約2~4時間、大腸で約15時間かかり、合わせて約1日。消化されにくい食べ物では2日かかることもあります。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 解剖学の話』
著:坂井建雄 日本文芸社刊

執筆者プロフィール
順天堂大学保健医療学部特任教授、日本医史学会理事長。1953年、大阪府生まれ。1978 年、東京大学医学部卒業後、ドイツのハイデルベルグ大学に留学。帰国後、東京大学医学部助教授、順天堂大学医学部教授を歴任。医学博士。専門は解剖学、細胞生物学、医学史。専門書だけでなく一般向け書籍まで、著書、監修書を多数刊行。近著書は、『医学全史』(ちくま新書)、『図説医学の歴史』(医学書院)など。

ヒトの骨は全部で何個あるの? 血管の長さって、どれくらいあるの? 女性と男性で呼吸法が違うって、ほんとう? いちばん身近でディープ! ヒトの体のナゾを徹底解明! 専門的知識ゼロでOK! 骨、筋肉、肺、心臓、腸、脳……。超素朴な疑問で楽しむ解剖学のキホン。いま、解剖学は医療職やスポーツ関係者だけでなく、健康や体に対する意識の高い人を中心に広く一般に関心が高まっています。解剖学は、人体を切り開き、ヒトの体のしくみと働きを追求する学問。そんな解剖学と解剖学から発展した生理学をベースに、いちばん身近でディープな人体の謎を、ゆるくて楽しいイラストとともにわかりやすく解説します。専門的知識ゼロでも大丈夫。素朴な疑問形式で、骨や筋肉、関節から、呼吸器、循環器、消化器、呼吸器、感覚器、生殖器まで、知っておきたい体のコトが楽しくわかります。日常生活にも役立ち、楽しさ満載の図解本。監修は、解剖学の第一人者の坂井建雄先生です。 ヒトの骨は全部で何個あるの? 血管の長さって、どれくらいあるの? 女性と男性で呼吸法が違うって、ほんとう? いちばん身近でディープ! ヒトの体のナゾを徹底解明! 専門的知識ゼロでOK! 骨、筋肉、肺、心臓、腸、脳……。超素朴な疑問で楽しむ解剖学のキホン。いま、解剖学は医療職やスポーツ関係者だけでなく、健康や体に対する意識の高い人を中心に広く一般に関心が高まっています。解剖学は、人体を切り開き、ヒトの体のしくみと働きを追求する学問。そんな解剖学と解剖学から発展した生理学をベースに、いちばん身近でディープな人体の謎を、ゆるくて楽しいイラストとともにわかりやすく解説します。専門的知識ゼロでも大丈夫。素朴な疑問形式で、骨や筋肉、関節から、呼吸器、循環器、消化器、呼吸器、感覚器、生殖器まで、知っておきたい体のコトが楽しくわかります。日常生活にも役立ち、楽しさ満載の図解本。監修は、解剖学の第一人者の坂井建雄先生です。

芝山ゴルフ倶楽部 視察プレーのご案内