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拍動は左胸に感じるから、 心臓があるのも左胸?【図解 解剖学の話】

Text:坂井建雄

体を解剖すると、心臓は胸のほぼ中央にある

拍動を左胸で感じるのは心尖が左にくるため

胸に手をあてると、拍動を感じるのは左側です。そのため、心臓は左胸にあると思いがちですが、実は胸のほぼ中央に位置しています。心臓でいちばん強く拍動するのは、左下前の心臓の尖端部にある心尖(しんせん)です。私たちが心臓の動きを左側で感じるのは、この心尖が左側にくるためで、心臓が左側にあると勘違いしているのです。

おまけに心臓は左にねじれている

心臓は、胸の中心からやや左側に張り出していて、握りこぶしより少し大きめの長さ約14センチ。重さは約250~350グラムあります。心臓のなかは右心房(うしんぼう)、右心室(うしんしつ)、左心房(さしんぼう)、左心室(さしんしつ)の4つの部屋に分かれています。右心房と右心室は、全身を巡って心臓に戻ってきた血液を肺へ送り出し、左心房と左心室は、肺から戻ってきた血液を全身に送り出します。肺の近くにある右心室は、血液を送り出すのにそれほど強い力は要りませんが、左心室は頭の先からつま先まで、血液を届ける役目があるため、強く送り出す力が必要です。そのため、心臓は左側が強く拍動するのです。解剖図鑑などでは、前から見た心臓の絵は右心室のほうが大きく、左心室が小さく描かれることが多いです。しかし、実際は大きさに違いはありません。心室の上面より下は水平ではなく、後ろに傾いています。そのため、前から見ると前側が大きく見えます。それに加えて、心臓は左にねじれているため、前側に出ている右心室が大きく、左心室が小さく見えるというわけです。

心臓は左右対称にはなっていない

心臓の左側は全身へ、右側は肺へ血液を送るしくみになっている。右心室は、左心室よりも前に出た形になっている。

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シリーズ累計250万部を突破した「図解シリーズ」の読みやすさ

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気になる中身を少しだけご紹介!耳はどんなふうに働いて音を感じるの?

空気の振動を電気信号に変換させ聴覚を生む

いくつもの器官を通って脳に辿り着く

耳の最初の役目は、音を集めることで、そのはたらきをしているのは外側に張り出している「耳介」です。耳介は、音を集めるアンテナで形がぼこぼこしているのは、音を正確に聞き取るためだといわれています。音の正体は音波という空気の振動です。耳介で集められた音波は、外耳道を通り、その先にある「鼓膜」にぶつかると、今度は鼓膜を振動させます。振動は、鼓膜の先にある「耳小骨」というヒトの体のなかで最も小さい骨に伝わります。耳小骨の先には、渦巻き状の「蝸牛」があり、振動が伝わると、なかにあるリンパ液が振動し、蝸牛のなかにある有毛細胞をふるわせます。この有毛細胞はピアノの鍵盤のように音程順に並んでいて、感知した振動の内容を電気信号に変換します。それが神経を通って大脳に伝わり、音として認識されるのです。

耳が遠くなるのは、有毛細胞の衰えが原因

年を取っていくと、耳から入った音が脳に辿り着くまでの間に、さまざまな問題が発生するようになります。なかでも耳が遠くなる最大の原因は、蝸牛にある有毛細胞の衰えです。有毛細胞は蝸牛の入口に近いほど高い音、奥に行くほど低い音に反応するしくみになっていますが、どんな音も同じように入口から入ってくるので高い音を担当する細胞ほどダメージを受けやすくなります。そのためヒトは、年を重ねるごとに高い音から聞こえにくくなっていきます。

音波が聴覚に変わるしくみ

①音波が鼓膜に届き、鼓膜が振動する
②耳小骨が鼓膜の振動の力を増幅する
③ふるえが蝸牛のなかを巡り、電気信号に変わる
④電気信号が内耳神経を通って脳に伝わる

耳はどんなふうに働いて音を感じるの?『眠れなくなるほど面白い 図解 解剖学の話』

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解剖学は,医師や看護師、整体師、介護士、栄養士など医療・健康職や、トレーナー、ヨガ指導者など、スポーツ関係者が身に付けておくべき専門知識で、資格試験の科目です。いま、多くの人が勉強している解剖学のディープな面白さを、一般の人に向けて、ゆるくて楽しいイラストを使い、わかりやすく図解します

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 解剖学の話』
著:坂井 建雄

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