ボールの位置が同じでも重心位置によって球のとらえ方は変わる
自分のセンターを把握し、クラブごとのボールの位置がわかってくれば、ボールをどこまでなら左や右にずらしても打てるかとか、これ以上ボールの位置がずれるともう打てないなどの目安がつかめます。
自分のセンターを無視して、ただ漠然とボールを打ちやすいと感じるポジションにボールをセットしてしまうことがなくなるわけです。
そして、もうひとつ理解して頂きたいのは、自分のセンターは体の重心の中心と重なるということです。
重心の中心の前にクラブヘッドをセットすれば、スイング軌道の最下点でボールをとらえやすく、ショットの正確性をアップさせる上で効率がいいのです。
重心が中心ということは、アドレスの体重配分が左右均等となります。
もし上体を左に移動すれば、重心が左に移動します。スイング軌道が左側にずれることになり、ボールの位置がそのままならダウンブローの軌道でとらえられます。
逆に上体を右に移動させると重心が右側にずれて、スイング軌道の最下点がボールよりも手前となり、アッパーブローの軌道でとらえやすくなります。
体の重心位置のズレがミスショットの原因となることもあれば、傾斜地からのショットなど、あえて重心の位置を調整して打つのが奏効するケースも案外多いのです。
自分のセンターを理解し、重心をセンターから左側や右側に外して構え、実際に打ってみるとどうなるかをテストする練習も大いに価値があります。
【書誌情報】
『あなたのスコアが一変する! 中井学のゴルフ練習革命 次のラウンドで結果が出る実戦スイングのつくり方』
著者:中井学
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公開日:2023.01.20