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百花繚乱の勢い!邪馬台国の未だに決着が付かない重要な論争とは?【日本史】

Text:鈴木 旭

鉄器が導入され、稲作が普及すると平等な縄文社会に貧富の差が生じ、支配する者とされる者に分かれます。また縄文社会同士でも差が生じ、強弱の差が出てきます。どれだけ鉄器を持っているか、どれだけ米が採れたか、で評価が決まるようになります。

 

ムラ程度の小さな縄文社会が対立と併合を繰り返し、大きな集団(クニ)に成長します。さらにクニとクニが連合体を作り、他の連合体と競合し、対立します。それが『魏志倭人伝(ぎしわじんでん)』に記された「卑弥呼(ひみこ)の邪馬台国(やまたいこく)」のような原始的国家を形作るようになります。

 

ただ邪馬台国は関西方面か、九州方面か、未だに決着が付かないのですが、論争が長引いている間に議論百出し、百花繚乱の勢い。いまは外国説まで登場する始末。『倭人伝』の記事の読み方、銅鏡の謎など、検討課題は多岐にわたるからです。

 

冷静に追及したいものです。

出典:『図解 眠れなくなるほど面白い 日本史』著/鈴木旭

【書誌情報】
『図解 眠れなくなるほど面白い 日本史』
著:鈴木 旭

予想をはるかに越え、驚くべきほど進歩的な生活だった縄文文化から、戦後を経た現代まで、日本史の流れと疑問点がスッキリわかる!--知りたい通史の流れと時代ごとのポイントが完全図解でわかりやすく、時代の変遷、事件、人物、背景がどんどん頭に入ってくる。最新の発見や新しい史論を取り入れた、歴史の学び直しにも、入門にも最適な1冊。

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