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ラウンド中にスコア計算するとスコアが落ちるは間違い!【思いで叶えるゴルフ上達法/佐久間馨】

Text:佐久間馨

スコアに執着せよ!

コースを回る際には、自分の実力に応じたマイパーを設定することをお勧めしてきました。具体的には、たとえば今の実力では1 0 0 が切れない人は、目標として前半・後半とも48になるように、マイパー設定をしておくのがいいのではないかと思います。さて、目標スコアというのはいったん立てたら、プレイが終了するまで変えてはいけないと考える人もいるかと思いますが、私はむしろプレイ中にいじるべきだと思っています。

何がなんでも決めた目標スコアにこだわるのではなく、もし途中まで目標を上回るペースで回れていれば、目標を上げるべきですし、逆に悪くなってしまい、バーディーをあと3 つ取らないと目標に届かないという状況になってしまったら、そのまま目標を目指しても苦しいし、まず達成もできないので早い段階で目標自体を変更するべきです。このように目標はプレイ中に臨機応変に変えるべきなのですが、そのためには、プレイ中の自分のスコアをきちんと把握しておくことが必要になります。

たとえば自分の目標がボギーペースの90だとして、「今ひとつ出っ張っている」とか、「2つ潜っている」とか、「このままボギーでいけば88だな」とか、「いま4つ出っ張っているから残り全部ボギーだと94になるな」といった具合に、自分のプレイのペースをしっかり把握しておかなくてはいけません。「そんなの誰でも把握しているんじゃないの?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、実は、自分のペースを把握しないでプレイをしている人が驚くほどたくさんいます。私は、ゴルフネットワークというゴルフ専門チャンネルの人気番組『100切り選手権』で指南役を務めていますが、スコアカードに数字をただ書いているだけで、途中でのトータルのスコアを把握していない人が非常に多いのを目の当たりにしています。

プレイ途中の人に、現段階のスコアがいくつかと番組の中で質問をする場面もあるのですが、多くの場合あわててスコアカードを出して計算し始めます。そして、その計算を間違える人が、実はまた多いのです。『100切り選手権』という番組では、私とMCのゴルゴ松本氏がグリーンサイドでプレイヤーがプレイを終えるのを待っていて、100切りしそうな人のプレイを解説する趣向になっています。「これ3パットしてしまうと100になってしまいます。なんとか2パットでいけるでしょうか?」といった調子で解説をしているのですが、番組でどの人に照準を合わせるかを決めるために、16番ホールあたりでスタッフがそこまでのスコアを聞いておくのです。

100が切れそうな人を見つけたら、カメラがその人のプレイを最終ホールまで追いかけます。そこで「あの人は最終ホールボギーだったら100切り達成ですが、バンカーに入ってしまいました。ホームランすると100は切れません。おお、うまく寄せました」といった具合に、無事100が切れた場合は、ゴルゴ松本氏と二人で「おめでとう」と大げさな賛辞を送るのです。しかし、途中段階での本人の申告どおりなら100が切れていたはずの人でも、いざスコアカードを提出する段階で、計算間違いに気がついて、「あれっ、100になっていました」と言ってくる人がけっこういるのです。おそらくこういう人は、スコアを計算しないのが習慣になっているのではないかと思います。

スコアを計算すると、意識してしまいスコアがくずれると思っている人が世の中には多いようですが、途中段階の自分のスコアを把握しないでプレイしていたら、ゴルフは絶対にうまくなりません。スコアは常に意識して、「これが入ったらパープレイ、外れたら1 オーバー」とか、「あと1 つボギーを打つと40になっちゃう」とか、「残り2 ホールバーディー、バーディーで行けたら、32になる」とか、当たり前のようにわかっていなくてはダメなのです。

【書誌情報】
『信じればパープレイは必ずできる! 「思い」で叶えるゴルフ上達法』
著者:佐久間馨

「ゴルフを上手くなりたい」と考える人は、自分のスイングを直そうとします。それもひとつの方法ですが、スイングを直すだけではスコアアップは望めません。「練習不要」をうたい、「練習ぎらい」を書名にした著書もある本書の著者は、「パープレイは誰でもできる」と言います。その方法となるのは、プレイの発想方法とやり方を変えること。簡単にスコアがよくなる発想方法があるのです。この本では、その方法を数多く紹介しています。明日コースに出る人でも実践できることばかりで、ゴルフがより一層楽しくなるはずです。