【スピードUPの条件】
インパクトの直前にヘッドを最速にすべし!
●飛ばすためにはインパクトの直前が最速でなきゃダメ
飛ばすためには、インパクトの瞬間にヘッドを最速にしたいが、厳密にはインパクトの直前が最速になる。軌道の最下点を過ぎればヘッドは上昇していくので重力の影響で若干減速するし、インパクトの衝撃による減速も大きい。ここでヘッドを最速にするためにどうするかが飛ばしのポイントであり、そのとき自分がどういう感覚で振っているかも分けて考える必要がある。
●ヘッドスピードは大事だが結果でしかない
ボールを遠くに飛ばすためには、スウィングのスピードを上げ、インパクトの衝撃力を上げ、芯でボールをとらえること、この3つが重要です。今回は、このなかでも「スピードアップ」について説明していこうと思います。まずこの場合の「スピード」とは、「ヘッドスピード(HS)」のこと。どれだけ手を速く振ってもクラブヘッドのスピードが上がらなければ飛距離にはつながりませし、HSが速いほうが飛距離のポテンシャルが高いことは事実です。
しかし、HSの数値を上げること自体が目的にならないように注意してください。ドラコンなどを見てもHSの速さと結果が一致するわけではありません。HSとは、「上げたら飛距離が伸びる」ものではなく「飛距離が伸びて計測したらアップしていた」という結果でしかないということを理解してください。そのうえで大事なのは、HSを最速にするのはインパクトの瞬間だということ。「フォローで最速になるように振れ」というレッスンもありますが、インパクト後の速度が上がっても飛距離には1ヤードも寄与しません。インパクトを最速にするためにフォローを意識する人もいますが、それは個人の感覚や結果論であって、目的ではありません。飛ばすために必要な事実と、そのための感覚を分けて考えることはとても重要です。
●手を速く振っても意味がない!
クラブを持っている手をどんなに速く振っても、クラブヘッドが速く動かなければ飛ばせない。「手を速く振る」のも感覚でしかないことを忘れてはいけない。
●スピードを出すのはあくまでもインパクトのため
何のためにHSを上げるかといえば、インパクトでボールに与えるエネルギーを最大にするため。つねにこの点を忘れないようにしよう。
●注意!大事なのはヘッドスピードではなく飛距離!
ドラコンの結果はHSと比例しない。ツアープロも、ラウンド中に飛距離という結果は気にしてもHSが何m/s なのかは気にしない。飛距離アップという本質を忘れてHSを上げること自体が目的にならないように注意しよう。
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【レッスンプロ情報】
●浦 大輔
東北福祉大学ゴルフ部出身の人気ブロコーチ。「プロゴルフアカデミー」のヘッドコーチ。身長170cmながら、400ヤード級のショットを放つ。特に飛距離アップのレッスンを得意としている。
公開日:2021.03.19