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目指すのにおすすめの職業!学校や企業でも活躍する公認心理師の仕事とは?【臨床心理学】

Text:湯汲英史

活躍が期待されている5つの領域

公認心理師の主な活動分野は、「医療・保健」「教育」「産業・労働」「司法・犯罪」「福祉」の5領域で、医療現場だけでなくさまざまな領域で活躍することが求められています。医療・保健領域では、病院や診療所、クリニックの精神科・心療内科などで、クライエントへの心理的アセスメント、心理検査、心理相談といった心理療法を実施します。

そのほか、がん患者の心のケア、精神保健福祉センターやリハビリテーションセンターなどでのデイケア・ナイトケア、職員へのコンサルテーション、保健センターでの乳幼児の健康診査、発達相談などにも関わっています。

教育領域では、スクールカウンセラーとして児童、生徒、学生のさまざまな相談に対応し、助言などの心理的援助を行います。学校での活動では、家族や教職員に対する心理相談とコンサルテーション、学校での研修、講習会なども実施しています。

産業・労働領域では、企業内相談室や企業内健康管理センターなどのカウンセラーとして、従業員のストレスや対人関係などさまざまな相談に対応するほか、職場へのコンサルテーション、研修や講習会などの心理教育も行います。公共職業安定所(ハローワーク)や障害者職業センターなどでは、就業や職場への不安、職業の適性の不安などに対する心理的援助を行っています。

司法・犯罪領域では、家庭裁判所調査官や法務教官、法務技官などに、公認心理師が任用されるケースがあり、非行少年、非行少女の教育や心のケア、犯罪者の再犯防止や矯正に向けての心理面接、犯罪の被害に遭った人の心のケアなどを行っています。そのほか、警察の少年課や少年相談窓口などで、公認心理師が子どもの心のケアを担当することもあります。

福祉領域では、児童相談所や子ども相談室で、いじめや友だち関係で悩む児童、生徒からの相談や、子育て、発達、非行といった子どもに関する悩みを持つ親からの相談を受け、心理的援助を行っています。

そのほか、障害者支援施設センター、老人福祉施設などで、さまざまな悩みや苦しみを抱える人たちに対し、心理的側面から援助しています。

公認心理師が活動する分野【眠れなくなるほど面白い 図解 臨床心理学】

出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 臨床心理学』監修/湯汲英史

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 臨床心理学』
監修:湯汲英史

ADHDや学習障害、統合失調症やパニック障害などの言葉を耳にする機会はありますが、なんとなく心やメンタルの不調・病気と捉えてしまいがちな臨床心理学の分野。しかし紐解いていくと実はそれぞれの症状には特性や原因があり、子どもが抱えやすいのものから大人が抱えやすいものまで様々です。また、ストレスが原因で自分では気づかないうちに発症してしまうものも。本書ではそんな一見理解し難い「心の問題」の特性や症状を図解でわかりやすく解説します。最も大切なことはしっかりと特性を理解して自分と、そして他人と向き合うことです。「自分は他人がふつうにできることができない」「職場のあの人はどうも変に感じる」「子どもがじっとしていてくれない」こうした日常のもやっとした感情も、臨床心理学を知ることで理解が深まります。また、実際に現場で心の病気を抱えた人と向き合う公認心理士師の仕事についても紹介します。臨床心理学を通して「心の問題」について知ることで、自分や他人の特性がわかり、周囲と上手に付き合っていく方法を知ることができる一冊です。

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