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子供が抱える「発達障害」とはどのような病気なの?【臨床心理学】

Text:湯汲英史

内在化障害と外在化障害

しばしば発達障害の子どもは、成長していく過程で新たな精神疾患を発症することがあり、これを二次障害と呼びます。発達障害は、その特性から周囲に受け入れられず、心に傷を負う機会が少なくありません。「周囲ができていることが自分にはできない」という劣等感、「集団生活になじめない」という孤独感など、さまざまな困りごとが重なり、精神的に追い詰められた結果、精神疾患の発症という形で現れるのです。

二次障害は、大きく内在化障害と外在化障害に分けることができます。内在化障害は、自身が抱く葛藤が自分自身に向けて現れる症状です。対人恐怖、引きこもり、心身症、不安障害、うつ病、双極性障害など、その症状は多岐にわたります。

一方、外在化障害は精神的な葛藤が他者に向けられます。暴力、家出、反社会的行為などがあげられ、行為障害や反抗挑発症/反抗挑戦性障害も外在化障害です。

発達障害を持つすべての子どもに二次障害が出るわけではありません。しかし、早ければ幼児期から癇癪や暴言などの症状が現れます。発達障害の早期療育は二次障害予防にもつながるため、適切な支援のもと、注意深く観察する必要があります。

発達障害だからこそなりうる二次障害【眠れなくなるほど面白い 図解 臨床心理学】

出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 臨床心理学』監修/湯汲英史

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 臨床心理学』
監修:湯汲英史

ADHDや学習障害、統合失調症やパニック障害などの言葉を耳にする機会はありますが、なんとなく心やメンタルの不調・病気と捉えてしまいがちな臨床心理学の分野。しかし紐解いていくと実はそれぞれの症状には特性や原因があり、子どもが抱えやすいのものから大人が抱えやすいものまで様々です。また、ストレスが原因で自分では気づかないうちに発症してしまうものも。本書ではそんな一見理解し難い「心の問題」の特性や症状を図解でわかりやすく解説します。最も大切なことはしっかりと特性を理解して自分と、そして他人と向き合うことです。「自分は他人がふつうにできることができない」「職場のあの人はどうも変に感じる」「子どもがじっとしていてくれない」こうした日常のもやっとした感情も、臨床心理学を知ることで理解が深まります。また、実際に現場で心の病気を抱えた人と向き合う公認心理士師の仕事についても紹介します。臨床心理学を通して「心の問題」について知ることで、自分や他人の特性がわかり、周囲と上手に付き合っていく方法を知ることができる一冊です。