走りたくないなら走らなくてOK!
「ランニングを始めたけれど、キツいのですぐにやめてしまった……」このような挫折を経験した方の話を伺うと、あるひとつの特徴が見えてきます。それは「頑張りすぎる傾向があること」。「ツラい」「苦しい」と感じながら、無理して走るのですから、楽しいわけがありません。楽しくないのですから、続かないのは当たり前の話です。
こうした経験がある方は、とにかく頑張りすぎないでください。走ることが「ツラい」「苦しい」と感じたら、早歩きに変えてしまえばいいのです。しばらくすると呼吸と心拍数が落ち着き、苦しさは消えていくはずです。そして、「走りたい」という気持ちになったら走ればいいのです。
また、目標を設定することは大事ですが、その目標が高すぎるのも逆効果。「1日5キロメートル」「毎日30分」と最初から高いハードルを掲げると続きません。ハードルを下げたほうが習慣化に近づきます。
ランニングのコースを考える場合、1キロメートルと3キロメートルなど、長短ふたつのコースを設けます。重要なのは、1キロメートルという低いハードルを設定すること。これだけで、不思議と「やってみよう」という気持ちになるのです。
出典:『図解 中野ジェームズ修一のランニング教科書』
【書誌情報】
『図解 中野ジェームズ修一のランニング教科書』
著:中野ジェームズ修一
人気トレーナーによる最強の新しいランニングの入門書。多くのランナーが望み、目標とする「疲れないでラクに長く走れる」方法をはじめ、「健康のため、ダイエットのため」のランニング法など、目的別に効果的な走り方とポイントをわかりやすく図解で教える。ランニング未経験者でも気軽にはじめられるよう、シューズ選びから、正しいフォームやトレーニング法、距離を伸ばすための練習メニュー、ランニング前後のストレッチまで、ランナーが持つフィジカル面とメンタル面の悩み、疑問にすべて答える1冊。また、本書では目的別、体質別に、走るのにベストな時間帯などやその理由を解説し、最適な効果を得るための、とっておきの「タイミングランニング法」を教えます!!
公開日:2022.07.26