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より長い距離を走る為に走り始め10分を我慢すべき理由とは?【ランニングの教科書】

Text:中野ジェームズ修一

我慢するのは走り始め10分

運動には大きくわけてふたつの種類があり、筋力トレーニングのように瞬間的に大きな力を必要とする運動を「無酸素運動」、長い距離、時間を動き続けるランニングなどは「有酸素運動」と呼ばれています。運動をしながら同時に体内へ酸素を取り入れ、それをエネルギーに変換し続けていることから「有酸素」なのです。

では、ランニング中に呼吸が苦しくなるのは何故なのか? これは急激に運動の強度が上がり、それまで供給されていたエネルギー量では足りなくなって、体がエネルギー不足の状態に陥っているから。より多くのエネルギーを供給するために大量の酸素が必要になり、その結果として呼吸が苦しくなるわけです。

しかし、この苦しい状態は走っている間ずっと続くのかというと、そうではありません。運動の強度に対して供給される酸素とそれを運ぶ血液のバランスが整うことで、息苦しさは徐々に緩和していき、ほどなくして走りがすうっと楽になります。

多少の個人差はありますが、苦しいのはだいたい走り始めの10分くらい。これを乗り越えれば次第に呼吸は楽になり、2~3キロメートル走る頃には息苦しさも消えているはずです。

出典:『図解 中野ジェームズ修一のランニング教科書』

【書誌情報】
『図解 中野ジェームズ修一のランニング教科書』
著:中野ジェームズ修一

人気トレーナーによる最強の新しいランニングの入門書。多くのランナーが望み、目標とする「疲れないでラクに長く走れる」方法をはじめ、「健康のため、ダイエットのため」のランニング法など、目的別に効果的な走り方とポイントをわかりやすく図解で教える。ランニング未経験者でも気軽にはじめられるよう、シューズ選びから、正しいフォームやトレーニング法、距離を伸ばすための練習メニュー、ランニング前後のストレッチまで、ランナーが持つフィジカル面とメンタル面の悩み、疑問にすべて答える1冊。また、本書では目的別、体質別に、走るのにベストな時間帯などやその理由を解説し、最適な効果を得るための、とっておきの「タイミングランニング法」を教えます!!

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