球を打ち分けるクラブの動かし方
コースを攻略するために、わざと球を曲げて打つインテンショナルショットは、スコアメイクに欠かせませんが、これを打つのに必要なことは、たった3つのポイントしかありません。
「軌道」「フェースの向き」「リリース」。この3点を調節する方法さえ知れば、左右高低あらゆる球を自在に打ち分けられるようになります。
つまり、体をどう動かすかではなく、クラブヘッドをどう動かすかを考えるのです。
たとえば、ドライバーで高い球を打ちたいとすると、クラブフェースを上向きに球に当てたいから、クラブの軌道はインパクトの手前からフォローにかけて、上がっていく軌道になります。
このとき、球とその前後にクラブヘッドを通過させたい個所を3点想定します。
そして、その3点と等距離の位置に、アドレスで左の胸鎖関節の突起がくるようにセットするのです。
スウィングの軸はないけれども、支点はあると述べましたが、その支点となる胸鎖関節を中心にクラブを振ると、X点は完全な円運動になります。コンパスは、針の位置がズレなければ、いつも一定の円を描くので、前記のようなアドレスを取れば、インパクトでは確実に上向きの状態で球を捕まえ、高い弾道の球を打ち出せるというわけです。
これは、左右に曲げるドローやフェードの球を打つときにも言えます。
出典:『誰でもできるナイスショットの絶対法則』著/佐久間馨
【書誌情報】
『誰でもできるナイスショットの絶対法則』
著者:佐久間馨
ゴルフのパットがうまくなるために、1アドレス(構え方)、2ストローク(打ち方)と距離感、3グリーンの読み方を写真を交えてその方法をわかりやすく解説。ラウンド当日の練習方法も、5分間~20分間の練習時間別に紹介。パッティングは、グリーンの傾斜を読む力、その感性を育むために必要な基礎技術をこの本で体得していただきたいと願いながら書きました。技術と感性が向上し、スコアアップに、そしてゴルフのおもしろさアップにつながりましたら幸いです。
公開日:2021.12.29