内臓脂肪が増えるとリスクが上がる!?
内臓脂肪の増えすぎなどによって肥満になると、あらゆる病気のリスクが高まり、酷い場合には生命の危機にまで及ぶこともあります。国内外の研究で、肥満、高血圧、糖尿病、脂質異常症のどれも、認知症に結びつきやすいという研究報告があります。
特に糖尿病を除く3つに該当する人は、そうでない人と比べて認知症の発生が約6倍になるとも。実際、認知症患者の約6割には内臓脂肪の増加傾向がみられ、さらに経過観察したところ、認知機能の低下が早いこともわかっています。
また、肥満とがんの相関も世界的に認識が進んでいます。国立がん研究センターからBMIが27以上の人は、大腸がんのリスクが高まるとの報告も。内臓脂肪の増加を含めた肥満が、がんの要因になるのは間違いなさそうです。
このほか、内臓脂肪の増加によるインスリン抵抗性(インスリンの作用が十分に発揮できない状態)が生理不順や不妊を招くことも知られており、肥満の解消が不妊治療のひとつになる場合もあります。また、増えすぎた脂肪が喉の気道を圧迫すると、睡眠時無呼吸症候群を引き起こすケースも。同様に、胃や腸が内臓脂肪の圧迫を受ければ、逆流性食道炎や便秘といった症状になってあらわれます。肥満には思いもよらない危うさがつきまとうのです。
内臓脂肪が増えるとリスクが上がる!?
内臓脂肪の増加などによる肥満は、認知症や生理不順などを引き起こす要因にも。また、体重の増加によって、骨や関節といった部位にも悪影響が及びます。
認知症
アルツハイマー型認知症は、脳の神経細胞へたんぱく質が蓄積されることで発症します。内臓脂肪が増えてインスリンの効きが悪くなると、その蓄積がより促進され、症状を進行させてしまいます。
がん
「肥満で高濃度になったインスリンが、細胞の新陳代謝を妨げ、死ぬべきがん細胞が生き残る」など、肥満からがんを発症する原因は諸説あります。しかし、肥満とがんの相関はほぼ解明されています。
出典:『肥満治療の名医が教える 図解 内臓脂肪がごっそり落ちる食事術』
【書誌情報】
『肥満治療の名医が教える 図解 内臓脂肪がごっそり落ちる食事術』
著:土田 隆
「最近太ってしまった」、「色々な方法を試したけどなかなか痩せない」、「健康診断の数値も悪くなっている」……。運動不足やストレス、暴飲暴食など原因はさまざまですが、いつの間にかぽっこりおなかになってしまっていたり、病院でメタボの判定を受けてしまった、なんて方も多いのではないでしょうか。しかし痩せようと思っても思うように結果が出なかったり、ストレスから食べ過ぎてしまったり、なかなか継続するのは難しいもの。ですが、その状態を放っておくと内臓脂肪が蓄積して生活習慣病になったり、さらには重度の病へ発展することもあります。そんな悩みを持つ人に向けて、長年肥満治療を行ってきた医師が考案した、ストレス無く痩せてリバウンドもしない『内臓脂肪が落ちる最強プログム』を紹介します。そもそも今の現代人の食事量は多く、その結果として胃が大きくなってしまっていることもあるため、胃のサイズを正常化して自然と痩せていく体作ります。また、たんぱく質をしっかり取り、筋肉と代謝をアップさせて脂肪を消費するための本書オリジナル『内臓脂肪燃焼 万能ふりかけ』の作方も紹介!あらゆる食事に振りかけるだけで高たんぱく食に早変わりする魔法のようなふりかけで、みるみる体が変わります。そのほか、痩せるために必要な生活習慣や、代謝を上げるために一番鍛えるべき「広背筋」の鍛え方までしかあり解説します。誰でも簡単に痩せられて継続しやすいメソッドなので、体型が気になる方にはぜひ手に取って頂きたい一冊です。
公開日:2023.10.05