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向かい風のアプローチは風を信じて転がすことに徹すべき理由とは?【うねりスイング 実戦ラウンド編1/三觜喜一】

Text:三觜喜一

ボールが風に押されて落とされるのでなるべくボールを上げずに寄せる

ドライバーやアイアンで打つときには、しっかりと風を計算に入れている人は多いのですが、アプローチで風を計算に入れている人は少ないのが現実ではないでしょうか。

ラウンドレッスンの際、アマチュアに風を計算してアプローチするようにアドバイスしても、いまひとつピンと来ていないような気がします。

しかし風の影響は大きく、風が強い日はボールを上げないのが大前提です。

転がせる限りはひたすら転がすのがスコアメークの鍵となります。

転がせない場合にはやむを得ずボールを上げることになりますが、風の影響を考慮しないと寄りません。

アゲンストの場合、空中に飛んでいる間にボールが風に押されて落とされますし、落ちたら転がりませんので、通常のショットより勢いよく打つか、無風の場合よりも先に落とす必要が出てきます。

このように距離感を出すのが難しいのですが、サンドウェッジばかり使っていると余計難しくなりますので、アプローチウェッジやピッチングウェッジも選択肢に入れてください。ロフトの立ったクラブでもサンドウェッジと同じぐらいボールは止まります。

ゴルフはカップにボールを入れるゲームで、最終的には転がってカップインするわけですから、寄せるだけならサンドウェッジでも構いませんが、カップに入れるまでを視野に入れるならランが出るクラブを選択するべきです。

向かい風でのサンドウェッジのアプローチショットは、入る確率がかなり低いことを頭に入れておきましょう。

ですから向かい風のときは「下りだから」「砲台グリーンだから」と考えず、風を信じて積極的に転がしていきましょう。

出典:『うねりスイング 実戦ラウンド編1 ドライバー・アプローチ・パッティング50の最強ワザ』著/三觜喜一

【レッスンプロ/出演者情報】
●三觜喜一
1974年神奈川県生まれ。日本プロゴルフ協会認定ティーチングプロA級。1999年よりジュニアを精力的に指導。独自のエクササイズやドリルが多くのゴルファーから共感を得ている。辻梨恵をはじめ多くのツアープロも指導。2014年、日本プロゴルフ協会ティーチングプロアワード功労賞受賞。

【書誌情報】
『うねりスイング 実戦ラウンド編1 ドライバー・アプローチ・パッティング50の最強ワザ』
著者:三觜喜一

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