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腰の痛みに悩む人必見!自身の腰痛のタイプの見分け方とは?【腰痛の話】

Text:吉原潔

専門医でも原因の特定は難しい

腰痛の症状や原因は様々です。複数の要因が引き起こす場合もあり、容易には特定できません。腰痛の元凶を見つけるには、いくつかの視点から探る必要があります。

その1つが、腰痛を起こす病気からのアプローチです。このほかにも線維筋症、うつ病といった別の診療科の担当領域が原因となる腰痛もあります。診察ではあらゆる可能性を排除せず、画像診断などから慎重に見極めていきます。次に痛みという視点から。骨、神経、椎間板、筋肉、内臓など、痛みを発している部位を触診や画像診断で判別します。私は患者さんの自己申告だけに頼らず、触診をすることで「実際にどこが痛むのか」を、より正確に把握できると考えています。

さらに、なぜ腰痛が起きたのか、その要因をたどるのも大切です。骨折や打撲といったケガの有無、ストレスや生活習慣などについて、カウンセリングで「痛む理由」を探していきます。

私たち整形外科の専門医は、こうして集めた情報から複合的な判断を下し、原因や病名を挙げています。どんな病気があてはまる可能性があるのか、目安としてご活用ください。ただし、あくまでも簡易的なものなので、正確な診断は医療機関に委ねましょう。

自身の腰痛のタイプの見分け方『専門医がしっかり教える 図解 腰痛の話』

心因性疼痛が痛みを増大させている!?

心因性疼痛によって、侵害受容性疼痛や神経障害性疼痛をより強く感じることも。腰に限らず、体の各部位に影響を及ぼすことがあります。

心因性疼痛で痛みが強くなる理由

ストレスやうつ症状などから、痛みを抑える神経伝建物質のドーパミンやセロトニンの効果が低下。 そのために実際よりも痛みを強く感じることがあります。

出典:『専門医がしっかり教える 図解 腰痛の話』著/吉原潔

【書誌情報】
『専門医がしっかり教える 図解 腰痛の話』
著:吉原潔

今や4人に1人が悩んでいるとも言われる国民病である『腰痛』。ぶつけた、痛めた、ぎっくり腰といった原因がハッキリしている腰痛だけでなく、『脊柱管狭窄症』『椎間板ヘルニア』『ぎっくり腰』などによる痛みや、病院で検査しても特に異常が無いと言われるものまで、痛みの原因は多種多様にあります。しかし、そんな痛みに対して痛み止めや筋弛緩剤などの薬で対処療法だけをしていても根本の治癒にはなかなか繋がらないため、しっかりと『腰痛の原因』と向き合うことが大切です。本書ではそんな腰痛を治して、長い人生を痛み無く健康に過ごすために、『脊柱脊髄外科専門医』と『フィットネストレーナー』という2つの肩書を持つ腰痛の名医による、腰痛が治らない意外な原因と、骨と筋肉にアプローチする自宅でできる腰痛のセルフケア法を紹介します。

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