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あなたは慢性腎臓病?健康診断でチェックすべき数値とは【図解 腎臓の話】

Text:上月正博

毎年の健康診断でチェックを

慢性腎臓病とは腎臓が慢性的に悪い状態のことを指しますが、どれくらい腎臓が悪くなると診断されるのか。その基準は日本腎臓学会の『エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2018』に明記されています。下画像上部にあるのがその内容で、ここに書かれた条件を満たすと慢性腎臓病と診断されます。

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条件内容にある尿たんぱく質アルブミンの値は、基本的には健康診断の尿検査でわかります。職場や学校、地域の健康診断を受けたときに、その値を確認してみてください。条件内容にはありませんが、血尿を判定するために尿潜血もチェックしておきたい項目です。

一方、GFR(糸球体ろ過量)については血液検査での血清クレアチニンの値が参考になります。クレアチニンとは筋肉を動かしたときに発生する老廃物で、腎機能が正常なら血液からろ過されて尿へ排出されます。しかし腎機能が低下するとうまくろ過できず、血液中に残りやすくなります。

このクレアチニンの量で腎臓のろ過機能を見るわけです。クレアチニンとGFRの関係は27ページで解説しています。これらの値を健康診断のたびにチェックし、少しでも異常がみられたら医療機関を受診してください。慢性腎臓病は、早期に発見して対処すれば腎機能の低下を防ぎやすくなります。

出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 腎臓の話』著/上月正博

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 腎臓の話』
著:上月 正博

血液をろ過する、尿をつくる、水分や塩分、ミネラル量などを一定に保つなど、数々の重要な役割のある臓器『腎臓』。普段はあまり意識することはないものの、人間の体の中で非常に大きな役割を果たしています。しかし、加齢をはじめ、生活習慣病などで悪くしてしまうと、人工透析が必要になってしまうなど、健康寿命に直結する臓器でもあります。本書ではそんな腎臓を長く健康に保つために、腎臓の名医による、腎機能を正常に保ち、いつまでも健康でいられるコツを紹介します。『そもそも腎臓の役割って?』という基本的な知識はもちろん、1300万人以上いるといわれる『慢性腎臓病(CKD)』の話、さらに自分や家族に使える『腎機能を高める食事法』、『透析中もできる『腎リハ』』などをイラスト、図解でわかりやすく解説します。人生100年時代を長く健康に生き抜くために誰でも参考になる一冊です。

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