三大栄養素がエネルギーを作る
人間の体を動かすエネルギーは、三大栄養素とも呼ばれる「糖質」「脂質」「たんぱく質」の3つの栄養成分で成り立っています。「糖質」は私たちの主食であるお米やパンのほか、イモ類、果物にも多く含まれ、食物繊維と合わせることで「炭水化物」とも呼ばれます。
「脂質」は肉類や植物油、バターなどに多く、摂り過ぎると蓄積して体脂肪に。「たんぱく質」は肉や魚、大豆製品に多く含まれ、筋肉や皮膚を作る材料にもなる成分です。どれも普段の食卓によく上がるものばかりなので、普通に食事をしていればエネルギー不足に陥ることはなさそうですが、偏食や過食によりバランスを崩してしまう人も多いようです。
厚生労働省が推奨する三大栄養素の摂取目標量は、1日の摂取エネルギーのうち、糖質(炭水化物)50~65%、脂質20~30%(飽和脂肪酸は7%以下)、たんぱく質13~20%(50~64歳の目標量は14~20%、65歳以上は15~20%)。献立を考える際の目安として覚えておくといいでしょう。
また、食生活の乱れや過食などにより体型が気になる方は、下の「BMI早見表」で体格指数をチェックしてみましょう。理想はBMI22前後、25以上は肥満です、肥満の方はバランスのよい食事とそれを消費するための適度な運動で、腎臓の負担を減らす必要があります。
出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 腎臓の話』著/上月正博
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 腎臓の話』
著:上月 正博
血液をろ過する、尿をつくる、水分や塩分、ミネラル量などを一定に保つなど、数々の重要な役割のある臓器『腎臓』。普段はあまり意識することはないものの、人間の体の中で非常に大きな役割を果たしています。しかし、加齢をはじめ、生活習慣病などで悪くしてしまうと、人工透析が必要になってしまうなど、健康寿命に直結する臓器でもあります。本書ではそんな腎臓を長く健康に保つために、腎臓の名医による、腎機能を正常に保ち、いつまでも健康でいられるコツを紹介します。『そもそも腎臓の役割って?』という基本的な知識はもちろん、1300万人以上いるといわれる『慢性腎臓病(CKD)』の話、さらに自分や家族に使える『腎機能を高める食事法』、『透析中もできる『腎リハ』』などをイラスト、図解でわかりやすく解説します。人生100年時代を長く健康に生き抜くために誰でも参考になる一冊です。
公開日:2023.02.16