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かむ力が弱ると消化不良を起こしやすくなる!消化を助ける食事の仕方とは?【70歳からおいしく栄養がとれる食事のくふう】

Text:特定非営利活動法人 京都栄養士ネット

消化を助ける食事の仕方【70歳からおいしく栄養がとれる食事のくふう】

若いときとは異なる食環境や飲み薬に原因があることも

筋力が落ちると、かむ力も弱ってくるというのは、しっかりかむことで唾液が出て、消化を助けることはご存じのとおりです。しっかりかめなくなることで、まず消化に必要な唾液が徐々に少なくなります。ほかにも筋力が落ちると、飲み込む力や食道の力、胃腸の収縮力も落ちるため、食べたものが体内で移動するのにも影響が出ます。食べ物が移動した先では各器官で消化・吸収が行われますが、ここでも加齢に伴い消化酵素の生成が減るなどして、若いころと比べると消化が難しくなります。水分が不足しがちなことは、水分量が少ないと便秘しやすくなります。こうして若いころに比べて下痢や便秘などが増えてきたというかたが多くなるのです。

下痢や便秘が増えているのは薬が影響していることもあります。薬の副作用で便秘しやすい場合、下剤が処方されていることも多く、便秘で苦しみ、下痢でも苦しむということになりかねません。このような場合はまず主治医に相談してみてください。

消化を助ける食事の仕方【70歳からおいしく栄養がとれる食事のくふう】

胃腸の調子は精神的なことにも大きく左右されます。以前は子どもたちも含めてにぎやかに食事をしていたかたでも、今は夫婦2人、または1人で静かに食事をとっているというかたも多いことでしょう。たまに訪れた子どもから、自分でもわかっているのに「もっと○○も食べなきゃ」などと言われたら、気分が落ち込むかたもいると思います。消化は副交感神経が優位なときに活発になります。リラックスして楽しい雰囲気で食べることが副交感神経を優位にし、消化もよくします。毎食は難しくても、身近なかたと楽しい食事の時間を持つ機会を増やしたいですね。

【出典】『70歳からおいしく栄養がとれる食事のくふう』
監修:特定非営利活動法人 京都栄養士ネット  日本文芸社刊

監修者プロフィール
訪問栄養食事指導で地域の皆様の健康と栄養をサポートする管理栄養士のグループ。メンバーは京都府栄養士会の会員。2018年9月に認定栄養ケアステーションの認定を受け、京都府全域で訪問栄養指導を中心とした活動を行っている。2021年10月より機能強化型栄養ケアステーションに移行認定。在宅で療養されている方を訪問して、その方にあった食事の作り方やどの程度栄養量が摂れているか何を補えばよいかなどを、その方の嗜好や生活環境を大事にしながら、一人ひとりその人にあった形で提案し、実践してもらえる支援を目指し、多職種と連携し活動している。


70歳を過ぎ、「食が細くなった」「料理も面倒」「元気が出ない」と感じている方は、もしかしたら「低栄養」が原因かも?日々の食事は、健康な体をつくります。シニアになると体の変化に合わせて、必要な栄養もとりかたも変わってきます。この本では、訪問栄養指導の栄養士チームが「手軽」に「おいしく食べて」、「健康寿命をのばす」とっておきの食事のくふうを紹介します。品数が豊富じゃなくても、量が食べられなくても、料理が苦手でも、身近なものから栄養がとるコツがあります。・いつもの食事にちょい足しするだけ!手軽にたんぱく質が補える○○!・30品目用意しなくても、お皿は3つでいい・「食べ順」で栄養の取り逃しを防ぐ・やめられない菓子パンを○○に置き換えてみたら栄養がアップ!・全部手作りじゃなくていい!スーパーやコンビニで手に入るお助け食材ベテラン栄養士が現場で得た知見から生まれた、すぐに使える超実用的な栄養本です。1人暮らしでも、ご夫婦でも、親御さんの食事や栄養状態が気になるかたにも役立つ知識が満載です。3年先、5年先、10年先の健康な身体をつくる「栄養」がとれる食事をはじめましょう!

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