月齢じゃなく“歯の数”で決める!離乳食の新ルール【歯並びをよくする離乳食・幼児食】


離乳食・幼児食は5段階の歯の生え方に沿って進める
一般的に離乳食は、スタートする時期や、進める段階を月齢で区切っています。しかし、その通りに離乳食が進まないということも多いものです。いろいろと試行錯誤をしている親御さんは多いのではないでしょうか。
私の娘もそうでした。歯が生え始めたのが遅く、1歳3ヵ月頃だったので、一般的な離乳食の進め方と口腔内の状況が合わなかったのです。その月齢だと離乳食の段階では、もう最後の完了期でした。
とはいえ月齢に合わせて離乳食を進めても、歯が生えていないのに、前歯でかじり取る、奥歯でのそしゃくをすることに……。それは無理な話です。本人に食べたい気持ちはあっても、歯が生えていないから食べられない、ということもあった•.かもしれません。
この経験から、離乳食・幼児食の進め方は歯の生え方に沿って、次の5段階に分けました。
● 前歯が上下4本期(目安:生後7ヶ月頃〜)
● 前歯が上下8本期(目安:生後1ヵ月頃〜)
● 奥歯が上下4本期(目安:生後15ヵ月頃〜)
● 奥歯が上下8本の完了期(目安:2歳4ヵ月以降)
歯の成長度合いで、お口の状態は違います。ロをどう動かせるのか、舌がどのような動きをするのか。それによって、合う食材の形状も変わります。月齢は、あくまで目安と考えて、お口の状態をよく見てみましょう。その状態に合わせた食事にすることで、子どもも食べやすくなるでしょう。

【出典】『歯並びをよくする離乳食・幼児食』著:杉原麻美/藤原朋未
【書誌情報】
『歯並びをよくする離乳食・幼児食』
著:杉原麻美/藤原朋未
お子さんの歯並び、お口の状態、気にしていますか?
昔に比べ、やわらかいものを食べるようになった昨今、お口まわりの筋肉や、飲み込む力が未発達なままとなり、「でこぼこ歯」「出っ歯」「ポカン口」「受け口」などの、お悩みを持つお子さんが増えています。
歯並びや、噛み合わせの悪さが与える影響は多々ありますが、大人になってからもデメリットとなり続けるものばかりです。
「でも、歯並びは遺伝の影響では…?」と思った方にこそ、
手に取っていただきたいのが本書です。
実は0歳児からのミルクの飲み方、哺乳瓶の選び方、
離乳食・幼児食のメニュー、食べ方といったことのすべてが、
お子さんの歯並びにつながっているのです。
お口を育てる視点から、「月齢を目安にするよりも、お口の状態に合わせて進める」「誤嚥を防ぐ細かい切り方ばかりだと歯を使わず、お口の発達が促されない!」といった、離乳食・幼児食の新常識を解説し、一生ものの「きれいな歯並び」をつくる、離乳食・幼児食のフリージング&作りおきレシピをご紹介します。
この記事のCategory
オススメ記事

噛む・話す・美しい歯並びは“唇の筋トレ”から【歯並びをよくする離乳食・幼児食】

子どもの頃から気にしておきたい!歯並びが悪いと全身の病気リスクが上がる!?【歯並びをよくする離乳食・幼児食】

増加する子どもの将来のお口リスクに繋がる「ポカンロ」の改善法とは?【歯並びをよくする離乳食・幼児食】

乳児期から予防できる!口腔機能発達不全症チェックリストで確認!【歯並びをよくする離乳食・幼児食】

0歳からの毎日の生活習慣がカギ!きれいな歯並びは「まんまる抱っこ」から育つ【歯並びをよくする離乳食・幼児食】

一見きれいな乳歯に潜む「歯並びリスク」とは?【歯並びをよくする離乳食・幼児食】

歯並びの完成は何歳頃? 歯がない0歳赤ちゃんでも改善していける歯並びケア【歯並びをよくする離乳食・幼児食】
