“食べる力”の完成がゴール!離乳食・幼児食で身につけたい5つの力【歯並びをよくする離乳食・幼児食】


離乳食・幼児食のゴールとは?
身につけたい 歯並びを良くする5つの力
● 唇の力
● 舌の位置
● そしゃく力
● 食べ物をまとめる力
● 嚥下力
+ 食感を楽しめるメニューにしたい

生まれてすぐに栄養をとれるように、母乳やミルクは本能的に飲めるものですが、固形物を噛んで塊にして飲み込むということは学ばないと身につきません。その練習が離乳食・幼児食なのです。自分で食べることができて、噛んで塊にまとめられるようになり、成人型嚥下ができるようになることが離乳食・幼児食のゴール。これらができたら、幼児食も卒業です。
液体である母乳やミルクを飲み込む乳児型嚥下と、固形物を飲み込む成人型嚥下は、大きく口腔の動きが違います(書籍68ページ)。それを日々の食事で試しながら身につけていくのですから、大変なことです。大人にとって食事は日常的なことなので大変といってもピンとこないかもしれませんが、みなこの段階を通って固形物を食べられるようになっているのです。
噛んで塊にし、成人型嚥下ができるようになるには、歯並びを良くする5つの力(唇の力、舌の位置、そしゃく力、食べ物をまとめる力、嚥下力)を身につける必要があります。
ただし、離乳食・幼児食の段階はあくまで目安です。子どもの成長は個人差があるので、子どもの食べる様子、口腔の様子を見て段階の調節をするようにしましょう。食事が食べにくそう、進まないという場合には、少し段階を戻すことも大切です。もしかしたら、口腔内がまだその段階まできていなかったのかもしれません。

大人は子どもの様子をよく見て、サポートし、成長に合わせて離乳食・幼児食の段階を進めるようにしましょう。
【出典】『歯並びをよくする離乳食・幼児食』著:杉原麻美/藤原朋未
【書誌情報】
『歯並びをよくする離乳食・幼児食』
著:杉原麻美/藤原朋未
お子さんの歯並び、お口の状態、気にしていますか?
昔に比べ、やわらかいものを食べるようになった昨今、お口まわりの筋肉や、飲み込む力が未発達なままとなり、「でこぼこ歯」「出っ歯」「ポカン口」「受け口」などの、お悩みを持つお子さんが増えています。
歯並びや、噛み合わせの悪さが与える影響は多々ありますが、大人になってからもデメリットとなり続けるものばかりです。
「でも、歯並びは遺伝の影響では…?」と思った方にこそ、
手に取っていただきたいのが本書です。
実は0歳児からのミルクの飲み方、哺乳瓶の選び方、
離乳食・幼児食のメニュー、食べ方といったことのすべてが、
お子さんの歯並びにつながっているのです。
お口を育てる視点から、「月齢を目安にするよりも、お口の状態に合わせて進める」「誤嚥を防ぐ細かい切り方ばかりだと歯を使わず、お口の発達が促されない!」といった、離乳食・幼児食の新常識を解説し、一生ものの「きれいな歯並び」をつくる、離乳食・幼児食のフリージング&作りおきレシピをご紹介します。
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