月齢よりもサインが大事!離乳食スタートの見極め方【歯並びをよくする離乳食・幼児食】


いつからが正解? 離乳食の始めどき
生後5ヵ月以降で首がすわり、支えていれば座ることができる、食べ物に興味がある、スプーンなどを口に入れても押し出さないという4点をクリアしていたら、離乳食を始めてもいいでしょう。家族が食事をしている様子を見ながら、口をもぐもぐ動かしてよだれを出していたら、それもサインです。
「離乳食は、大変そうだから後回しにしたい……」と思っていたら、注意です。やミルクでは成長に必要な栄養が足りなくなってきます。特に鉄分とビタミンDが不足すると、貧血や骨の変形が起こるかもしれません。また、そしゃくする、すり潰す、飲み込むという口腔の動かし方、消化器官の発達も離乳食では重要です。
生活リズムを整えることも成長に必要なこと。今までのように昼夜関係なく授乳をするのではなく、離乳食を始めることで食べる時間が決まり、起きる時間、寝たりする時間を整えやすくなります。
また、食べることに興味を持たせて、食べるのは楽しいと思えることで精神的な成長も促されます。「おいしいね」「楽しいね」と声かけをしながら食べさせるのもいいですね。子どもだけ先に離乳食を食べさせて大人はその後にと、一人で食べさせるのではなく、できれば家族で食卓を囲めるといいでしょう。食べることが苦痛、毎日の食事が辛い……とならないよう、楽しく離乳食を始めてみましょう。
赤ちゃんが出す スタートのサイン

月齢を目安にしがちですが、子どもの成長は個人差が大きいもの。主に4つのサインが出ているかを確認して始めてみましょう。
【支えていれば座れる】
腰が入り座れるようになると、子どもは食べやすく、親もあげやすくなります。
【首のすわりがしっかりしている】
首がぐらんぐらんとしていては、まだちゃんと飲み込むことができません。
【食べ物に興味がある】
家族が食べているのを見つめたり、口を一緒に動かしたりしていたら興味があるかも!
【スプーンを口に入れても押し返すことが減る】
押し返してくるのは原始反射。お口がスプーンを受け入れられないうちはまだ早いでしょう。
ポイント!
とるべき栄養が足りないと、今後の子どもの成長に影響が出てきます。
早産児については、修正月齢を目安にして離乳食の導入を進めましょう。

【出典】『歯並びをよくする離乳食・幼児食』著:杉原麻美/藤原朋未
【書誌情報】
『歯並びをよくする離乳食・幼児食』
著:杉原麻美/藤原朋未
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