【中央道の名物】「右は競馬場、左はビール工場」の次に見える巨大な手!縦17m「緑のラブレター」に込められた作家の深いメッセージとは?

都心から中央自動車道で山梨方面へ向かう途中、相模湖ICを越えたあたりで見える、巨大な「手紙」のようなオブジェをご存知でしょうか?
これが、相模原市緑区の**「芸術のまち 藤野」の象徴として親しまれている、縦17m×横26mの野外アート作品「緑のラブレター」**です。まるで山そのものがラブレターを手にしているかのように見えるこの作品に込められた、造形作家・高橋政行氏の想いと、作品を間近で楽しめるスポットを紹介します。
「芸術のまち 藤野」のシンボル
旧藤野町エリアは、戦時中の芸術家の疎開をきっかけに、今や数多くのアーティストが創作活動を行う「芸術のまち」となりました。「緑のラブレター」は、その地域の「藤野ふるさと芸術村構想」の一環として、1989年に制作されたものです。

- 作品のテーマ: 自然から人間へのメッセージ。作品が切り開かれた手の形をしているのは、自然から愛のこもった贈り物を人間がいただいているという心を忘れないように、というメッセージが込められています。
- 鑑賞スポット:
- 中央自動車道 藤野パーキングエリア(下り)
- JR中央本線 藤野駅プラットホーム

芸術の道入口より望む「緑のラブレター」
「芸術の道」には約30もの作品が点在

「藤野芸術の家」ではクラフト体験も
「藤野ぐるっと陶器市」は毎年大賑わい
作家・高橋政行氏のメッセージ
高橋氏は、この作品に「ようこそ藤野へ」というウェルカムの気持ちを込めています。
「あのラブレターにはどんなことが書かれているのですか?」と尋ねられることがありますが、 それはそれぞれの人の想像に委ねるということだと思います。想像力こそが人間のあり方を豊かにするものですから。
もう一つ、深いところで意図したことがあります。それは、環境に対してあまり耳を傾けていない現状を伝え、自然からの愛のこもった贈り物をいただいているという心を忘れないためです。
この作品は、単なるオブジェではなく、鑑賞者の想像力と、人間と環境との関わりを問いかける、深いメッセージを持つアート作品なのです。
作品の魅力向上を応援!ふるさと納税プロジェクト
相模原市では、この「緑のラブレター」をはじめとする藤野地区の野外環境彫刻作品の維持・魅力向上を目的とした、クラウドファンディング型ふるさと納税を実施しています。

- プロジェクト名: 「相模原市の代表作 藤野野外環境彫刻作品の魅力向上プロジェクト」
- 募集期間: 令和7年9月16日(火)~12月14日(日)
- 目標金額: 600万円
市民の方でも市外の方でも参加可能で、税額控除の対象となります。この「小さな奇跡」とも呼ばれる作品を未来へつなぐ活動を、ぜひ応援してみてはいかがでしょうか。
