「自分らしさ」を大切にする勇気と、他者を理解する心を育む『だいじょうぶ! ― 勇気を出せば、世界はもっと広がる ―』刊行

NPO法人インフォメーションギャップバスター(以下IGB、横浜市)理事長 伊藤芳浩は、このたび、『だいじょうぶ! ― 勇気を出せば、世界はもっと広がる ―』を出版いたします。 本書の特徴 本書では、自己肯定感を持ち「言葉の力」を理解し「リスペクト」の姿勢を大切にすることで、よりよい人間関係を構築する方法を紹介しています。著者自身の体験を交えながら、以下のテーマについて深く掘り下げています。 - 「言葉の力」の重要性: 言葉は単なる意思疎通の手段ではなく、人を傷つけることも、励ますこともできる強力なツールであることを説きます。 - 自分らしさを大切にする勇気: 周りと違うことを恐れず、自分の個性を認め、それを表現する大切さについて語ります。 - リスペクトの心: 他者の考えを尊重し、多様な価値観を認め合う姿勢がいかに人間関係を豊かにするかを示します。 『だいじょうぶ! ― 勇気を出せば、世界はもっと広がる ―』表紙 著者は生まれつききこえなく、ほとんど音のない世界で育ちました。周囲とのコミュニケーションに悩みながらも、自分の可能性を信じて行動することで、少しずつ世界を広げてきました。TEDxTIUでのスピーチを機に、多くの方から「勇気をもらった」という声をいただき、より広く「だいじょうぶ!」というメッセージを届けたいという思いから本書が誕生しました。 著者プロフィール 伊藤 芳浩(いとう・よしひろ) 1970年岐阜県生まれ。生まれつき聞こえない日本手話を第一言語とするろう者。 幼少の頃から、人と意思疎通を図ったり、情報を得たりすることの難しさを実感し、障害のある人が当たり前に参加できる社会を目指す。名古屋大学理学部を卒業後、大手総合電機メーカーにてデジタルマーケティングなどを担当する傍ら、情報やコミュニケーションのバリアをなくす活動を行い、行政や企業に提言を続けている。その一環として、法律や規格などの社会ルールを決める場に当事者の声を反映させることに尽力している。2024年のTEDxTIU「UNSPOKEN」では、日本で初めて日本手話でスピーチを行い、勇気を持って一歩進むことの大切さを伝えた。著書に『マイノリティ・マーケティング』(ちくま書房)、『差別のない社会をつくるインクルーシブ教育』(学事出版)がある。 著者コメント この本では、『勇気を出すこと』『挑戦すること』『失敗を乗り越えること』の大切さを、自身の経験や様々なエピソードを交えて綴っています。特に、多様性のある子どもたちに向けて、『一人ひとり違っていいんだよ』と伝えたいという想いを込めました。 周りと違うことで悩んでいる人や、言いたいことを上手く言えずにいる人へ、『あなたの気持ちも、あなた自身も大切にしていいんだよ』と伝えたい。『だいじょうぶ!』には、『大丈夫、あなたは一歩踏み出せる』という想いを込めました。もし今悩んでいる子どもがいるなら、この本が背中をそっと押せる存在になれたら嬉しいです。 推薦コメント:福島智先生(東京大学先端科学技術研究センター 特任教授) 聞こえない著者が、主に子どもたちを念頭において記した体験的メッセージ本。でもたとえば、発想の転換を試みる際は「なぜ」という問いを5回繰り返すことで、もっとも大切なことにたどり着けるなど、大人にとっても参考になる実践的ノウハウが満載。ダイバーシティ(多様性)やマイノリティ(少数派)をめぐる問題など、一見難しく感じられる論点についても、だれにでも分かりやすい平易な言葉で述べる。子どもにとっても大人にとっても、勇気をもらえる温かで元気あふれる1冊だ。 推薦者プロフィール 福島智(ふくしま・さとし) 東京大学先端科学技術研究センター学際バリアフリー研究分野、特任教授。社会福祉法人全国盲ろう者協会理事。1962年神戸市生まれ。博士(学術)。専攻は障害学。9歳で失明、18歳で聴力も失い、全盲ろう者となる。東京都立大卒。2001年東大先端研助教授に就任。2008年、同教授就任。2023年度から現職。 著書: 『渡辺荘の宇宙人』(素朴社、1995年、電子版で2024年に新装版発刊) 『盲ろう者として生きて ~指点字によるコミュニケーションの復活と再生』(明石書店、2011年。英訳版『Living Deafblind』、東京大学出版会、近刊の予定) 『ぼくの命は言葉とともにある』(致知出版社、2015年)他 推薦コメント:中島早苗さん(認定NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパン 代表) 正直、人生楽しいことばかりではありません。辛いことや悲しいことに出会う割合の方が多いかもしれません。でも、自分の人生や自分自身に、そして周りとの関係に悩んでいたり、社会をもう少し良くしたいと思っていたりしたら、この「だいじょうぶ!― 勇気を出せば、世界はもっと広がる―」があなたの力になってくれます。この本は、実に具体的に様々な事例と共に、どうしたら良いのかの分かりやすいヒントを提供してくれます。ところどころに、伊藤さんの小さい時の体験談があり、人とぶつかった時にどう対処したかが、とても理解しやすく書かれています。きっと、この本を読むあなたなりの困難との向き合い方や乗り越え方を見つけることができるでしょう。 そして、この書籍の中にはたくさんの素敵な言葉が出てきます。ぜひ、あなたのお気に入りの言葉を見つけてください。私は、「人は、人と話しながら確実に成長できる」という伊藤さんの言葉が大好きです。他人と関わることは時として勇気がいることですが、関わることでたくさんの学びを得られ、視野が広がると改めて感じました。 また、この本が素敵だなと思う理由のひとつは、単にあなたの人生をより良いものにするための情報だけでなく、私たちが暮らす社会や世界を良くしたいと思った時のアクションのノウハウをも手法とともに紹介してくれている点です。私自身、子どもや大人やどんな立場の人でも、世界をよくするための力を持っていると信じています。ときに、子どもは未熟で経験が少ないから、社会問題の解決に関わることなんてできないと思っている人がいるかもしれません。でも、そんなことはありませんよ!と、この本は教えてくれます。もし、あなたが、おかしいなと思うことや変えたいなとおもう問題があるならば、「小さな一歩が大きな変化を生む」のだから取り組みましょうと背中を押してくれています。そして、嬉しいことに、伊藤さんは、「問題解決の力は鍛えられる」とも教えてくれています。より良い社会のために声をあげている活動家としての伊藤さんが、何からしたらよいかの具体的な手法も示してくれています。 この本にもっと早く出会っていれば、もっと早く自分や周りを大切にしながら、より良い社会のためにアクションを起こせたかもしれない、そんなことを感じながら心からこの本をおススメします。 推薦者プロフィール 中島早苗(なかじま・さなえ) 学生時代に環境保護団体に所属し活動を始めたことから社会問題に取り組むようになる。アパレル会社勤務を経て1997年米国NGOでのインターン中にFree The Chilrenの存在を知る。理念に共感し、日本の子どもに紹介しようと1999年に団体を設立。以後、活動に従事。2007年国際ソロプチミストより「青少年指導者育成賞」受賞。著書に「フィリピンの少女ピア」(大月書店刊)等の他、共著に「こども基本法こどもガイドブック」(2024年8月子どもの未来社刊)がある。2022年7月より新潟市子どもの権利推進委員会委員に就任。 こんな方におすすめ - 自分に自信が持てずにいる方 - 他者とのコミュニケーションに悩んでいる方 - 多様性を尊重する社会づくりに関心がある方 - 子どもたちに「自分らしさ」の大切さを伝えたい親や教育者の方 出版社コメント 本書に込められた「だいじょうぶ!」というメッセージは、現代社会を生きるすべての人に必要な勇気と希望を与えてくれます。著者の真摯な言葉と経験に基づいた深い洞察が、読者の心に寄り添い、新たな一歩を踏み出す力となることを願っています。 特に本書の大きな魅力は、ふんだんに織り込まれた具体例にあります。抽象的な議論に終始することなく、実際の経験に基づいた事例が多く紹介されているため、多様な悩みを抱える読者それぞれにメッセージが確実に届きます。どんな方でもご自身の状況に当てはめて読むことができ、自分だけの「だいじょうぶ!」を見つけられる一冊となっています。 書籍情報 タイトル:『だいじょうぶ! ― 勇気を出せば、世界はもっと広がる ―』 著者:伊藤 芳浩 出版社:フローラル出版 定価:本体1800円+税 ISBN:978-4-910017-65-5 発売日:2025年4月25日 ページ数:180ページ 問合せ先:フローラル出版 TEL:03-6328-3705(代表) E-mail:order@floralpublish.com

NPO法人インフォメーションギャップバスター
NPO法人インフォメーションギャップバスター(IGB)は、「誰もが暮らしやすい豊かなコミュニケーション社会を創ろう」をビジョンに掲げ、情報やコミュニケーションの壁を取り除くことを目指して活動しているNPO法人です。神奈川県横浜市に拠点を置き、「Beyond the Communication Barrier(コミュニケーションの壁を超えて)」をスローガンに、情報格差により不利益を被りやすい障がい者、高齢者、病者など、いわゆる“情報弱者”への支援を中心に、多様な事業を展開しています。

IGBの活動は、「労働」「生活」「文化」の3分野にわたり、それぞれの領域で見えないバリアを取り除く取り組みを進めています。例えば、労働分野では、職場で誰もが必要な情報にアクセスできるよう、職場環境や制度に対する提言を行っています。生活分野では、誰もが使えるコミュニケーションインフラの構築を目指し、文化分野では、多様性への理解を深めるための啓発や教育活動を実施しています。

具体的なプロジェクトには、聴覚障がい者が電話を使えるようにする「電話リレーサービス普及プロジェクト」、医療現場における「手話による医療通訳推進プロジェクト」などがあり、法整備や制度改善への働きかけも行ってきました。そのほか、ハラスメント対策パンフレットの制作、災害時の避難所における情報保障に関する提言、メディアにおけるろう・難聴者の描写に関するガイドライン提言など、幅広いテーマでの活動実績があります。この他、東京2020オリンピックでは情報バリアフリーに関する提言、コロナ禍では透明マスクの作成マニュアル公開などの啓発活動に取り組んできました。

IGBは、情報の壁をなくし、一人ひとりが尊重される社会の実現に向けて、これからも活動を広げていきます。
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ

この記事のCategory

インフォテキストが入ります