最も出世に意欲的なのは20代男性 65.0%令和でも出世に有利そうなものは?【20~40代男女の「出世に関する意識調査」】

出世より優先したい「ワークライフバランス」、最も求めるのは40代男性。「ゴルフ」「お酒」は令和でも出世に有利そう、半数以上が回答。 人事評価制度の構築・運用・クラウド化で “人と組織の成長” を支援する株式会社あしたのチーム(本社:東京都中央区、代表取締役社長 CEO:赤羽博行)は、20代~40代の会社員男女を対象に「出世に関する意識調査」を行いました。 その結果、「出世したいと思う」と回答した方は全体の47.5%で半数以下となりました。性年代別で最も出世に意欲的なのは20代男性(65.0%)で、男女ともに年代が上がるほど出世に消極的であることがわかりました。また、自身のキャリア観として出世よりも優先したいことは「ワークライフバランス」(全体44.0%)が最多で、最もワークライフバランスを望むのは「40代男性」(54.0%)であることが明らかになりました。 出世に関する価値観の変化・多様化をはじめとした現代の働く人々のキャリア観と、企業が行うべきキャリア支援について、当社代表取締役社長CEO赤羽博行より解説させていただきましたので、ご参照ください。 ■調査トピックス ●「出世したい」全体47.5%。出世に最も意欲的なのは20代男性、65.0%。 性別では男性 62.7%に対し女性 32.3%と約半数の差が。 男女ともに年代が上がるほど出世に消極的に。 ●【 “出世する人”の特徴】 誰から見ても「時間・約束を守る」は出世の絶対条件! “出世が早い人”の特徴TOP3は「時間・約束を守る」「上司に気に入られている」「意見を積極的に言う」。 “登用したい部下”TOP3に「相手の話をよく聞く」「大きな声であいさつをする」がランクイン。凡事徹底が出世の近道? ●令和でも、出世に有利そうな趣味1位は「ゴルフ」57.1%。「お酒をたしなむ」も51.5%。 ●現代のキャリア観、出世より優先したいのは「ワークライフバランス」。最も求めるのは40代。 30代女性は「心身の健康」と「自由な働き方」を望む。 ■調査概要 1. 調査方法:インターネット調査 2. 調査対象:全国の20歳~49歳の男女で企業の正社員として勤務する方 3. 回答数:600サンプル(性年代別に各100サンプルの均等割付) 4. 調査実施日:2025年1月22日(水)~1月23日(木)の2日間 ※本レポートにおけるグラフの百分率は小数点第2位以下を四捨五入して表記しています。そのため、グラフの数字の合計が100%とならない場合があります。 ■調査結果 「出世したい」全体47.5%。出世に最も意欲的なのは20代男性65.0%。男性 62.7%に対し、女性 32.3%と約半数の差が。男女とも年代が上がるほど出世に消極的。 Q. あなたは出世したいと思いますか?(単数回答、n=600) はじめに「出世したいと思うか」を聞いたところ、20代~40代正社員の全体で「出世したいと思う」52.5%、「出世したくないと思う」47.5%と、半数以上が「出世したくない」と考えていることが明らかになりました。 性年代別で出世意欲が最も高いのは20代男性の65.0%、最も低いのは40代女性の30.0%でした。 「出世したいと思う」の割合を男女で比較すると、男性 62.7%、女性 32.3%と、「出世したいと思う」女性の割合は男性の約半分でした。 しかし、出世意欲を性別だけで判断はできません。年代別でみると、男女ともに年代が上がるにつれて「出世したいと思う」の割合が低くなることもわかりました。 Q. あなたが出世したいと思う理由をお答えください。(複数回答、n=285) ※「出世したいと思う」と回答した方 出世したいと思う理由は、「収入を増やしたいから」70.9%がダントツでした。「収入を増やしたいから」の性年代別の回答割合は、20代男性のみ56.9%と5割強にとどまり、他の性年代では7割超でした。2位は「自己実現のため」30.9%で、30代女性が40.6%で最も多く回答しました。3位は「社会的地位を高めたいから」29.1%で、20代男性が36.9%で最も多く回答しました。 性年代別の特徴では30代女性は「業務を部下に任せて自分の時間をつくりたいから」の割合が全体14.4%に対し28.1%と高くなりました。 Q. あなたが出世したくないと思う理由をお答えください。(複数回答、n=315) ※「出世したくない思う」と回答した方 出世したくない理由は「責任が重そうだから」と「ワークライフバランスを重視したいから」が47.0%で同率1位でした。「責任が重そうだから」は20代女性(58.5%)と30代女性(58.8%)の回答が多く、「ワークライフバランスを重視したいから」の回答割合が最も多いのは40代男性(56.1%)で、次いで30代男性(55.6%)、20代女性(52.3%)でした。 【出世しやすい人】の特徴は? 「時間・約束を守る」が出世の絶対条件か。出世が早いのは「意見を積極的に言う」人。上司が登用したいのは「大きな声であいさつする」部下。 Q. あなたの会社で出世しやすいとされるステータスをお答えください。(複数回答、n=600) 勤務する会社で出世しやすいとされるステータスを聞いたところ、「実績」57.5%がトップ、次いで「上司とよい関係を築いている」48.0%でした。実績の評価はもちろんのこと、出世するためには上司との関係性が重要と考える方が半数近くにのぼることが明らかになりました。 Q. あなたの周囲で「出世が早い人」にあてはまることをお答えください。(複数回答、n=600) 同期より昇進が早い、社歴が浅くても重要なポジションに抜擢されるなど、身近にいる「出世が早い人」はどんな人か聞いてみました。それぞれの特徴に「よくあてはまる」を2点、「あてはまる」を1点とした点数順の1位は「時間・約束を守る」101ポイントでした。時間や締切などの約束を守ることが、出世の第一条件なのかもしれません。2位は「上司に気に入られている」98.8ポイントで、上司との関係性が出世スピードに影響していることがうかがえます。3位は「自分の意見を積極的に言う」96.8ポイントでした。周囲にどう思われるかや間違いを怖れず、積極的に発言して自分の存在や考え方をアピールすることで、出世に近づくのかもしれません。 Q. あなたが部下を登用する際に重要視することをお答えください。(複数回答、n=112) ※課長以上の役職者 課長以上の役職に就いている方に、ご自身が部下を登用する際に重要視することを聞きました。 1位は「時間・約束を守る」34.8%で、上司目線でも、「時間・約束を守る」ことは出世に最も重要であることがわかりました。2位は「相手の話をよく聞く」31.3%、3位は「大きな声であいさつをする」・「ミスやトラブルの際、自分の非を認め迅速に対応する」23.2%となりました。 前問の「出世が早い人の特徴」では、「相手の話をよく聞く」は5位、「大きな声であいさつをする」はTOP10圏外(12位)でしたが、実際に部下を登用する際の重要度として聞くとランキング順位が大きく上がりました。1位の「時間・約束を守る」を含め、社会人として基本的なことだからこそ、それをしっかりできている人を登用したいと考えるのかもしれません。同率3位の「ミスやトラブルの際、自分の非を認め迅速に対応する」のように、隠し事をしないことや誠実さも、出世するために重要と考えられているようです。 一方、前問の「出世が早い人の特徴」で2位の「上司に気に入られている」はTOP10圏外(13位、9.8%)でした。自分の“お気に入りの部下”を登用する人は少ないようですが、ランキング上位の項目を実行している社員は、結果として上司に気に入られ、出世しやすくなると言えるかもしれません。 令和でも、出世に有利そうな趣味は「ゴルフ」57.1%。「お酒をたしなむ」も51.5%。 Q. 【全体】あなたが「出世に有利になりそう」と思う趣味や活動をお答えください。 (複数回答、n=373) ※「ない・わからない」と回答した方を除く。 一般的に出世に有利になりそうだと思う趣味や活動は、全体1位「ゴルフ」57.1%、2位「お酒をたしなむ」51.5%が、3位「筋トレ・ボディメイク」23.3%以下に大きく差をつける結果となりました。昭和の時代から社交や接待のイメージが強い「ゴルフ」は現代でも出世に有利になりそうと考える人が多いようです。また「アルハラ(アルコールハラスメント)」の認知が広まり、会食や“飲み会”で誰もが自由にドリンクを選ぶことが浸透した昨今ですが、半数以上が「お酒をたしなむ」ことが出世に有利と思っていることが明らかになりました。 Q. 【役職者】あなたが「出世に有利になりそう」と思う趣味や活動をお答えください。 (複数回答、n=88) ※「ない・わからない」と回答した方を除く。 課長以上の役職者の回答でも、「ゴルフ」60.2%、「お酒をたしなむ」50.0%となり、出世における「ゴルフ」と「お酒」の強さが判明しました。ゴルフとお酒に共通するのは、4人前後の人数でコミュニケーションできることと、ビジネスの場ではわからない人柄が見えることでしょうか。上司や取引先の人がゴルフやお酒が好きな場合、誘われやすくなり、キーマンと距離が縮まるきっかけになることもあるかもしれません。 Q. あなたが「出世に有利になる」と思ってやってみたことがあるものをお答えください。 (複数回答、n=285) ※「出世したいと思う」と回答した方 出世したいと思う方が「出世に有利になる」と思ってやってみたことがあるものは同率1位「自己分析・自己理解を深める」・「同僚や部下のサポートをする」、3位「上司と共通の話題をつくる」28.1%、4位「上司に教えを乞う・フィードバックをもらう」26.3%でした。 Q. あなたが部下を登用する際に「出世に有利になる」と思う部下の行動をお答えください。 (複数回答、n=112) ※課長以上の役職者 課長以上の役職者に、ご自身が部下を登用する際に出世に有利になると思う部下の行動を聞いたところ、1位「同僚や部下のサポートをする」34.8%、2位「自己分析・自己理解を深める」32.1%、3位「上司に教えを乞う・フィードバックをもらう」25.9%、4位「上司と共通の話題をつくる」24.1%でした。前問の、出世したいと思う方がやってみたことがあるものと上位の項目は同じであるものの順位が異なる結果となりました。上司は「同僚や部下のサポートをする」といった協調性や思いやりのある人物を登用したいと考え、普段から部下の行動をよく見ているのかもしれません。また出世したいと思う人は、ストレートに上司に教えてもらったりフィードバックしてもらうことが近道と言えそうです。 出世より優先したい「ワークライフバランス」、最も求める年代は40代。30代女性は「心身の健康」「自由な働き方」を望む。 Q. あなたのキャリア観として出世よりも優先したいことをお答えください。(複数回答、n=600) 最後に、キャリア観として出世よりも優先したいことを聞いたところ、全体1位は「ワークライフバランス」44.0%となりました。 性年代別で「ワークライフバランス」の回答が最も多いのは40代男性で半数以上の54.0%が回答しました。最も回答が少なかったのは20代男性の28.0%でした。 2位は「経済的な安定」41.8%。40代男性の56.0%が最多で、どの性年代でも上位となりました。 30代女性は他の性年代に比べて「心身の健康」49.0%と「自由な働き方(リモートワーク・フレックス勤務・時短勤務など)」35.0%の回答が多くなりました。 40代女性の回答で最も多いのは「ワークライフバランス」45.0%で、男女ともに40代が「ワークライフバランス」を求めていることが明らかになりました。 出世だけが“成功”ではない現代。個々のキャリアの希望を支援する仕組みづくりにより、人と企業が活きる。― 赤羽博行 現代において、出世するかしないかで人生の「勝ち組」「負け組」と言う時代ではなくなりました。 調査結果からは出世することの最大のメリット(出世したい理由)の1位は「収入を増やしたい」ではありましたが、そもそも出世においては会社側のポストの数の問題がありますし、収入を増やすためには給与原資の確保も問題となるため、出世をすることや収入を増やし続けることがキャリアの目的になってしまうと持続可能ではなくなっていきます。 出世したくない理由の1位は「責任が重そうだから」でしたが、不要な争いやトラブルに巻き込まれることを望まず自分らしく働けることが大事と考える人が増えているようです。意外だったのは、そのような傾向は若い世代に見られるものと仮説立てておりましたが、40代が最も「ワークライフバランス」を求めていました。これは近年働き方が変わったことから考え方や価値観に変化があったからではないかと推察します。 生き方・働き方が多様化し、価値観が変化する中で個々の「働きがい」がますます重要になってきますが、自社のキャリアパスや給与制度はいまだに「出世」を前提としていないでしょうか? 多様な活躍ができるようキャリアパスや人事制度を見直すこと、個人のキャリア支援をしていくことで人と組織の成長を実現していくことが重要と考えています。

株式会社あしたのチーム 代表取締役社長CEO 赤羽 博行
大学卒業後、オービックビジネスコンサルタントを経て創業から間もないベンチャーコンサルティングファームでディレクターに就任。完全年功序列の大手企業・完全実力主義のベンチャー企業、双方での経験を活かし、2009年 設立直後のあしたのチームへ社外取締役として参画。
2020年11月より代表取締役社長 CEOに就任。数多くのコンサルティング現場で感じた「大半のビジネスパーソンが頑張りを正当に評価されず、本来の力を発揮できていない」という現実を変えるため、『人事評価制度を通じた日本の働き方改革と生産性向上』に全てを捧げ奮闘中。

●引用・転載時のクレジット表記のお願い
※本リリースの引用・転載は、必ずクレジットを明記していただきますようお願い申し上げます。
<例>「あしたのチームが実施した調査結果によると…」

■会社概要
会社名 :株式会社あしたのチーム(https://www.ashita-team.com)
代表者 :代表取締役社長CEO 赤羽博行
所在地 :東京都中央区銀座6-10-1
事業内容:・人事評価制度の構築・運用「あしたのチーム(R)」
     ・人事評価クラウド「あしたのクラウド(R) HR」
     ・1on1コーチング「あしたのコーチ(TM)」
     ・パフォーマンスマネジメントプラットフォーム「Cateras(TM)」
設立  :2008年9月25日
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