オアシス16年ぶり完全復活! ギャラガー兄弟が手を取り合い、始まった奇跡のワールドツアー


オアシス再結成ツアー開幕!伝説が再び動き出す!
2025年、オアシス再結成ツアーがいよいよ始まった!彼らがついにステージに戻ってきたのだ。ギャラガー兄弟を長年追い求めてきた我々ファンにとって、この奇跡を目撃できる日がやって来るとは……。
ロックスター然とした破天荒なリアムと、天才的なメロディーを生み出すノエル。2つの才能のぶつかり合いが、奇跡のような名曲の数々を生み出してきた。
映画や音楽、海外ロックに精通し、5,000本の映画と20,000枚のCDをコレクションするライターが、 彼らの魅力と再結成ツアーへの熱い想いを語る。
本当に実現したんだ! 始まったんだ!
オアシスが再結成して2025年にワールドツアーをスタートさせる!
そんなROCK界を揺るがす衝撃的なニュースが駆け巡ってから、もう1年が経とうとしている。
ツアーが始まる前にまた殴り合いのケンカでもして再結成ツアーが飛んでしまわないか。
古くからのファンは歓喜しながらも本当に実現するかどうかは当日にならないと分からないと半信半疑でいた。
日本公演は東京ドームだけでの開催となる。
でかい箱だ。最後のフジロック以来16年ぶりだそうだ。
今は京都在住だが弾丸でオアシスだけを観に行くためにチケットは押さえた。
何も変わらずに日常が過ぎていく中、エイプリルフールにギャラガー兄弟が大喧嘩して結局また解散したぞ! なんて笑えないウソが仲間内で飛び交い、やれやれと呆れているうちにその日は突然やってきた。
7月のうだるような暑い日、エアコンのよく効いた部屋で寝転びながらスマホを眺めていた時だった。
リアムとノエルのギャラガー兄弟が手をつないで大観衆に手を振っている動画が飛び込んできた。
割れんばかりの大歓声に迎えられているのだが、昔のライヴ映像でこんな光景は見たことないぞと思った。
あれ?と思い画面を拡大してみると、ノエルの頭は白髪まじりで2人とも顔のシワが深い。
あ!今の2人だ!あのワールドツアーがついに始まったのか!
そう思うと同時に画面から「Rock ‘n’ Roll Star」のイントロが歓声を打ち消すような大音量で鳴り響いた。
全身が一瞬で鳥肌につつまれ、興奮のあまり思わず立ち上がっていた。
本当に実現したんだ! 始まったんだ! そう思ったら胸がアツくなり溜まる涙のせいで画面がぼやけてゆらゆら揺れた。
気付けば最新のライブ映像をむさぼるように次から次へと観て回っていた。
数か月後にこの光景を目撃できるのか、と思ったら居ても立ってもいられない衝動に駆られた。
完全和解からの再結成
オアシスの魅力は、ギャラガー兄弟の強烈な2つの才能のぶつかり合いによって生み出されている。
いかにもロックスター然とした破天荒さでふてぶてしく振る舞う弟リアムと、
楽曲こそが命とアーティストとして天才的に才能を開花させた兄ノエル。
この2つの才能の衝突こそがオアシス最大の魅力であり、奇跡のような名曲の数々を生み出す原動力にもなってきた。
その反面、この2人がバラバラになってしまったらバンドの魅力も消滅してしまう。
制御不能な2つの頭をもつ怪獣のような存在は諸刃の剣でもあったのだ。
そんな2人の緊張関係が高まり殴り合いの大喧嘩の末に、ノエル脱退とオアシス解散のニュースが世界中を駆け巡ったのが2009年だった…

あれから16年。
ギャラガー兄弟の動向を見守りつつ再結成への願いを捨てきれずに時おりCDを引っ張り出しては名曲の数々に浸ってきたが、まさかこんな瞬間が訪れるとは。
完全和解からの再結成。ワールドツアー初日にまさかの手つなぎ登場。
新しい若いファンが一気に急増していると聞く。
オールドファンもこぞって会場に足を運んでいるとも聞く。
オアシスでいた頃の凄さと、今オアシスでいる事の凄さを、改めて噛みしめているかのような兄弟の勇姿や発言がこの瞬間も世界中に拡散され続けている。
世界を揺るがす一世一代のROCKのお祭りとしてとんでもないモノになるであろう来日公演。
奇跡の目撃を存分に謳歌しまくる準備はもうすでに整っている。
文/ヨシダタカユキ
【関連書籍情報】
『ROLL WITH IT Oasis IN PHOTOGRAPHS』
トム・シーハン(著)、粉川しの(監修)
【紙書籍版 購入者限定特典!】
監修 粉川しの×翻訳 鈴木あかね
オアシスに実際に取材してきた2人が語り倒す!
10,000字特別対談ペーパー封入
未公開作品多数!
伝説的ミュージックフォトグラファーによる
イギリスのロックバンド、オアシスの足跡を追う
決定的フォトコレクション
トム・シーハンはオアシスと共に多くのセッションに参加。
彼らの象徴的、歴史的アルバム「(What’s the Story)Morning Glory」の
レコーディングを撮影したほか
輝かしい軌跡を作品に昇華してきた。
未公開作品を含む200点以上のショットを収録。
トム自身の手によるコメントには
当時の撮影のリアルな様子がしのばれる。
パブなどでの貴重なオフショットも。
オアシスを長年インタビューしてきた
シルヴィア・パターソンによるエッセイからは
ライブやカメラの外でだけ、うかがい知ることのできる
ノエル、リアムの素顔が感じられる。
取材時のやりとりや彼らの語り、
ふとした瞬間に感じられる2人の深い絆に
あたかも新しい彼らを発見したような気分にさせられるだろう。
これこそまさに、オアシスをデビュー前から追いかけ続け
オフショットまでをおさめた至高のマスターピースといえる。