「オレたちがロックンロールだ!」90年代、鮮烈な輝きと共にデビューしたオアシス。全世界を席巻した衝撃が再び!

オアシス再結成ツアー開幕!伝説が再び動き出す!

2025年、オアシス再結成ツアーがいよいよ始まった!彼らがついにステージに戻ってきたのだ。ギャラガー兄弟を長年追い求めてきた我々ファンにとって、この奇跡を目撃できる日がやって来るとは……。
ロックスター然とした破天荒なリアムと、天才的なメロディーを生み出すノエル。2つの才能のぶつかり合いが、奇跡のような名曲の数々を生み出してきた。

映画や音楽、海外ロックに精通し、5,000本の映画と20,000枚のCDをコレクションするライターが、 彼らの魅力と再結成ツアーへの熱い想いを語る。

瞬く間にUKロックの頂点へ。そして…

1994年、シングル「Supersonic」でUKシーンに颯爽と登場したオアシス。
ジョン・レノンとジョニー・ロットンを敬愛すると公言するリアム・ギャラガーの鋭く力強い歌声は強烈なインパクトを残しリスナーの心を一瞬で掴んだ。

だがオアシスの名が世に知れ渡ったのは3枚目のシングル「Live Forever」だった。
エヴァーグリーンな雰囲気のPVがメロディの素晴らしさを最大限に引き出し、ロック好きに向けて高らかに鳴り響いた。繊細かつパワフルに歌い上げるリアムの真骨頂と言えた。

この楽曲の素晴らしさは近年でもリアムが絶賛しており、作詞作曲を担った兄ノエル・ギャラガーの天才的なソングライティング・センスへの評価が一気に高まった瞬間でもあった。
オアシス旋風が巻き起こり熱狂と期待が頂点に達した絶好のタイミングでデビューアルバム「Definitely Maybe」が世に放たれた。

渇望とも呼べる期待値により当然のごとく全英チャート初登場1位を記録。
瞬く間にUKロックの頂点に立ったが、彼らにとってそれはただの通過点でしかなかった。
「オレたちがロックンロールだ!」と叫ぶかのような宣言は、輝きを放つ楽曲と共にワールドワイドに広がっていった。

当時シアトル発のグランジブームで重く暗い影を落としていたロック界にマンチェスターから一筋の光が射した瞬間だった。
真っ向から希望を高らかに歌い上げる彼らの姿は90年代の救世主として人々の記憶に刻まれた。

勢いはそこでは止まらない。
デビューからわずか1年後の1995年、鉄は熱いうちに打てとばかりに2作目「(What’s the Story) Morning Glory?」が投下される。リリースと同時に大旋風が巻き起こり世界を席巻。
「Some Might Say」「Wonderwall」など多くの楽曲は時代の空気を一変させ瞬く間に国民的アンセムとなった。もはや現象とも呼べる存在となったオアシスはブリットポップの象徴となり王者として君臨した。

次ページは【メディアが煽り立てていた「ブラー対オアシス」の対立構造】

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【関連書籍情報】
『ROLL WITH IT Oasis IN PHOTOGRAPHS』
トム・シーハン(著)、粉川しの(監修)


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【紙書籍版 購入者限定特典!】
監修 粉川しの×翻訳 鈴木あかね
オアシスに実際に取材してきた2人が語り倒す!
10,000字特別対談ペーパー封入

未公開作品多数!
伝説的ミュージックフォトグラファーによる
イギリスのロックバンド、オアシスの足跡を追う
決定的フォトコレクション

トム・シーハンはオアシスと共に多くのセッションに参加。
彼らの象徴的、歴史的アルバム「(What’s the Story)Morning Glory」の
レコーディングを撮影したほか
輝かしい軌跡を作品に昇華してきた。

未公開作品を含む200点以上のショットを収録。
トム自身の手によるコメントには
当時の撮影のリアルな様子がしのばれる。
パブなどでの貴重なオフショットも。

オアシスを長年インタビューしてきた
シルヴィア・パターソンによるエッセイからは
ライブやカメラの外でだけ、うかがい知ることのできる
ノエル、リアムの素顔が感じられる。
取材時のやりとりや彼らの語り、
ふとした瞬間に感じられる2人の深い絆に
あたかも新しい彼らを発見したような気分にさせられるだろう。

これこそまさに、オアシスをデビュー前から追いかけ続け
オフショットまでをおさめた至高のマスターピースといえる。

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