「食の二次災害」から生まれた挑戦!学生と企業のタッグが藤沢を救う?

災害時の経験から「食のバリアフリー」を目指す企業と、現代人の栄養問題に関心を抱く学生団体がタッグを組み、フードロス削減健康的な食生活をテーマにしたキッチンカープロジェクトを実施します。

**9月1日(月)に藤沢駅前の「ODAKYU湘南GATE」で1日限定でオープンするキッチンカーでは、規格外の野菜や米を活用した特製のヘルシー弁当をワンコイン(500円)**で販売します。

「食」が人を救う、学生たちの原体験

今回のプロジェクトの立役者は、全国の大学生が集まる学生団体「NAMIMATI」。メンバーのリーダーである後藤陽華さんは、留学中に悩んでいた時に、一台のキッチンカーから提供された温かい食事に心を救われた経験があります。また、杉山茉穂さんは、学業に追われる中でコンビニ食ばかりになり、心身の不調を感じた経験から「手頃で心も体も満たされるごはん」の必要性を痛感しました。

これらの実体験から、多忙な現代人に「食を通じて笑顔とパワーを届けたい」という学生たちの熱い想いが、今回のプロジェクトの原動力となりました。

企業の使命と世代を超えたコラボ

学生たちの情熱に共感し、協力を申し出たのは、有限会社エコ・ライス新潟です。同社は、2004年の新潟中越地震で食物アレルギーを持つ人々が食事に困る「食の二次災害」を目の当たりにした経験から、「どんな人でも安心して食べられる喜びを届けたい」という強い使命感を抱くようになりました。

この使命に基づき、アレルギー対応の調味料や非常食を開発してきたエコ・ライス新潟が、未来を担う学生たちの姿に自らの原点を重ね合わせ、今回の世代を超えたコラボレーションが実現しました。

規格外食材が主役に!こだわりのお弁当

この日限定で販売されるお弁当は、学生たちがこだわり抜いて開発した**「茄子麻婆丼と豆乳の冷製スープセット」**です。

  • フードロス削減: メンバー自らが農家を訪れ、規格外の野菜や、高級酒米「山田錦」の規格外米を使用。食材ひとつひとつの物語を大切にした一食です。
  • 栄養バランス: 管理栄養学科に在籍するメンバーを中心に、栄養バランスだけでなく、彩りや食感にもこだわっています。
  • 「食のバリアフリー」: アレルギーを持つ人にも配慮し、卵を使わない「ライスマヨ」や大豆を使わない「おみそ調味料」を使用しています。

学生と企業の想いが詰まった、優しくて力強いお弁当をぜひ味わってみてはいかがでしょうか。

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