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カラスは人間のゴミをどこに持っていくの?【カラスの話】

秘密の食料庫を持っています

カラスはゴミを食べますが、住宅地ではゴミの日が決まっています。週に2回か3回でしょうか。では、残りの4、5日はいったい何を食べているのでしょう? それ以前に、ゴミは朝のうちに回収されてしまいます。その後は?観察していると、カラスはエサを手に入れても、その場で食べるとは限りません。のどいっぱいにエサを詰め込んで、隠してくることがしばしばあります。こういう、「エサを隠しておいて後で食べる」ことを貯ちょしょく食といいます。

貯食場所は木の枝の上、落ち葉の下、石の下、木のウロの中、ビルの屋上のパイプや室外機の陰などがあります。ハシボソガラスの貯食は丁寧で、落ち葉をどけ、その下の土に穴を掘り、エサを置いてから葉っぱを1枚かぶせ、それから土と落ち葉を戻して平らにならし、3歩下がって確かめて、気がすむまで落ち葉を足したりならしたりします。それに比べるとハシブトガラスは茂みの中やビルの屋上の隅っこに置いてゆくだけ、ということもあります。ところが、カラスがエサを隠しているところを観察してから貯食を探そうとしても滅多に見つからないのです。私だけでなく、一緒にカラスを研究している森下英美子さんも同意見です。これはとても不思議です。なお、カラスは肉など腐りやすいものは先に食べるという研究もあります。ただ、肉は好物でもあるので、「好きなものを先に食べただけ」という可能性もあります。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 カラスの話』
著: 松原始

「カラスはなぜ怖いのか?」がわかる本!黒い羽を虹色に輝かせ、時に人を威嚇し、悠然と街を歩く。不吉なシンボルとされる方、賢さで知られる彼らの生態や魅力を面白く伝える1冊です。「カラスはほんとは怖くない!? 」「 読めばよむほど、好きになる!?」

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